「ルームメイト」他1本

「家売るオンナの逆襲」で個性的な三軒家万智を演じる北川景子さんですが、過去の主演の映画作品を見る限り、三軒家万智のような“勢い”で演じる役が合っているような気がします。

瞬 またたき(2010年6月)、パラダイス・キス(2011年6月)、映画 謎解きはディナーのあとで(2013年8月)、抱きしめたい -真実の物語-(2014年2月)、悪夢ちゃん The 夢ovie(2014年5月)

残るは、チェリーパイ(2006年)、Dear Friends (2007年2月)、ルームメイト(2013年11月)、花のあと(2010年3月)、スマホを落としただけなのに(2018年11月)になりますが…


ルームメイト(2013年11月)

主演は北川景子さんですが、深田恭子さんの役どころを踏まえるとダブル主演ともいえそうです。「多重人格」を題材とした作品ですが、最後は「こう来たか!」という展開になり、それまでなんとなく盛り込まれていた事柄が実は伏線だったことをそこで知ることになります。よくある「これは何かの伏線なのか?」と観る側に感じさせないところが上手いです。

さてお二人の演技ですが、深田恭子さんは健さんやキムタクのようにどの作品を観ても深キョンです。5年前も今も変わらず年齢不詳の可愛い女優さん。北川景子さんは演技の幅が広がったのか、このサスペンスホラーの世界にどっぷりはまっています。ただし、サスペンスホラーであることを前提にした良い演技ですので、繊細さは要求しません。

ネタバレ厳禁の作品ですので、演技力不足に関しては勢いで持っていけたという感じでしょうか。


Dear Friends (2007年2月)

家庭環境の説明いっさいなし。子供の頃のエピソードは「誕生日会」のみ。裕福な家庭の一人娘が「超我儘で自己中の女子高生」になってしまった経緯が不明。主人公が病院の屋上から飛び降りようとするシーンから始まる。その容姿からして抗がん剤治療をしていることが明白。入院先の隣のベッドにいた女の子がどうなるのかも展開が読めてしまう。作品のテーマ“友達”に直接関わる女子高生が病院のシーンで何も無い所で転ぶ。これは「たぶん筋萎縮性側索硬化症なんだろうな」と観る側に予想させてしまう。

普通の高校生の世界では嫌われ者の主人公が、いけいけの世界では人気者。しかし、それはうわべだけのものということは主人公も理解している。

「友達って何なの?」を問いかける作品ですが、主人公やその周辺の人物に関して説明不足というよりは全く説明せず、代わりにいろんなことを盛り込み過ぎて、作品としては破綻しています。北川景子さん主演作だから最後まで観ましたが、途中で観るのをやめようかと思えたほど薄っぺらい作品です。ある程度の年齢をいっている人にはウケないと思います。

北川景子さんの演技は“いけいけの女子高生”の部分は“はまり役”かと思いますが、シリアス部分はまだまだこれからという段階です。やっぱりシリアス路線には向いていないのかもと感じさせられる作品でもあります。




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