2008冬ドラマが面白い「薔薇のない花屋 第二話」

第二話の冒頭で汐見英治(香取慎吾)と工藤直哉(松田翔太)の会話を白戸美桜(竹内結子)偶然聞いてしまい勘違いから家を飛び出し、美桜を追う英治。なんかワザとらしい演出だなぁと思ったけど、これってあえてそういう演出だったと後から分かる。計算されつくした演出とはこういうことか。

汐見英治の娘・雫(八木優希)の付き添いでスイミングスクールにやってきた美桜であるが、そもそも全盲の人は「付き添い」にならないでしょと思ったけど、これはストーリー上どうしても必要な“切っ掛け”作りのためであった。

スイミングスクールといってもコーチが指導するのではなく子供が勝手に泳ぐだけというのも変な設定だが、独りで泳いでいる雫がおぼれてしまう。美桜はすぐに気が付いたが監視員や保護者たちは雫がおぼれていることに気が付かない。さてどうするのかという切羽詰った展開。ここで飛び込まなきゃ間に合わない、と美桜が動き出そうとした瞬間、プールに飛び込む男性。なーんだ監視員が気が付いたのかと思ったら、なんとそれは工藤だった。プールから引き上げられた雫であるが意識を失っている。美桜が手際よく人工呼吸を施し雫は無事息を吹き返したが、工藤は「さすがに看護師の手際は良い」と美桜を褒めるが、それは工藤が美桜の正体を知っていると暴露したことでもある。全盲が演技だということを知っていただけではなく、美桜が安西輝夫(三浦友和)に指示されて行動していることさえ知っていた。実は工藤も安西に雇われていた探偵だった。正直言ってこれは予想外でした。このドラマを軽く見ちゃいけませんね。

英治の花の恩師であり、英治の良き理解者である菱田桂子(池内淳子)が老人ホームに行くことが決まった。あくまでも息子たちの事情で家を売ることになったからということだが、これももしかしたら安西の裏工作なのかと思えてくる。英治を孤独に追い込むために…

娘の雫が作文に書いた「あまりにもいい人すぎて損をしていると思うけれど、それは本当にすごいことだと思う」の通りに英治は桂子にいっしょに暮らすことを提案する。

「英治を誘惑し破滅させる仕事」を美桜が受けた理由は、美桜の父・平川辰巳(尾藤イサオ)が安西の病院に入院していて、莫大な治療費を安西が負担しているからであるが、だいたい予想していた通りとはいえ第二話で暴露するとは早すぎる展開。



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