サラウンドも進化しているようで

30年くらい前、映像ソフトの“音”の効果を体感するための作品はスターウォーズでした。なんちゃってサラウンド(スピーカ・マトリックス)でもそれなりに楽しめたものですが、この手の話はそこから数年で停まり、趣味が他に移ると、ひとつ前の趣味の物に投資することがなくなります。よって、実質的には25年ぶりくらいにホームシアター関連に趣味が戻ってきたとなります。

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」を観るのはネタとして面白くないため、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」を改めて視聴。ライトセーバーを振り回すシーンではブンブン鳴り響き、電子銃が飛び交う派手な戦闘シーンでは音だけでどちらに飛んでいるのか分かるわけですが、なんとなく「うるさいだけ」という不自然さがあります。戦闘機の飛行シーンもわざとらしさを感じます。過剰演出というのか…。一番気になるのはBGMです。全てのスピーカーから音楽が流れるため、効果音に集中できません。


では「エイリアン」はどうなのでしょうか。音響効果としては「ここはこうくるだろう」という予想を裏切られ続けるため15分ほどでギブアップ。


「未知との遭遇 ファイナルカット版」は冒頭からサラウンドを期待できない雰囲気だったため5分でギブアップ。


いきなり近所迷惑になりそうだった「ジュラシック・ワールド」に比べて「ジュラシックパーク1~3」はどうなのでしょうか。


3作品とも「7.1chサラウンド」になっているため「ジュラシックパークIII」を視聴します。序盤の飛行機が後方から前方へ移動していくシーンは派手目の演出。響き渡る恐竜たちの鳴き声。気になるのは全てのスピーカーから流れるBGM。なんとなく最後まで「迫力だけはある」という感じで進みます。正直言って「2ch」で十分。


で、大本命の「ガルパン劇場版」を改めて視聴しますが、序盤からサラウンドシステムを最大限を使った音響演出の連続です。細かいところまで工夫されていることがよく分かります。視聴者を中心とした音の配置がされているため、前で起きていることは前、後ろで起きていることは後ろ、横、斜め、それぞれ適切な位置から音が聞こえます。細かい金属音も手抜きが無く、会話のシーンもどこでしゃべっているのかを意識した効果が加えられています。


接続しているスピーカーの設定


視聴者とスピーカーとの距離


各スピーカーの音量の補正

ガルパンの音をより正しく聴くためにはスピーカーの設定を適切にやる必要があります。


ガルパンの劇場版を観るならサラウンドシステムは必須です。音響面をグレードアップさせる度に新しい発見があるはずです。テレビのショボいスピーカーでは楽しさ半減です。

というわけで「ガルパン最高!」です。



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