わたなべぽん著「やめてみた。」

あれこれ調べものをしていた時に、偶然なのか必然なのか新刊紹介のページである書籍に目が留まりました。Amazonのレビューをチェックしてみると、好評と批判に極端に分かれる不思議な書籍です。

気楽に読めそうな漫画ということもありポチッしました。


やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方

累計30万部を突破した『スリム美人の生活習慣を真似したら 1年間で30キロ痩せました』シリーズをはじめ、『ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました』など、体を張って人生の苦手克服をし続けているわたなべぽんの実録コミックエッセイ最新刊です。これまで当たり前のように使ってきた道具や、こうしなきゃ・・・と思っていたこと、つい囚われてしまう考え方の癖、そういったものを1つ1つ仕分けして「やめて」みる。そんな試行錯誤を繰り返しているうちに、いつしか生きるのがラクになっていく、そんな著者のクスっと笑える奮闘を描いています。読んでいるうちに心の中からすっきりしていく1冊です。

目次

●第一章 家の中から、やめてみた
第一話 炊飯器の巻
第二話 テレビの巻
第三話 そうじ機の巻
第四話 ゴミ箱の巻

●第二章 身の回りのもので、やめてみた
第五話 メイクの巻
第六話 服の巻 その1
第七話 服の巻 その2
第八話 コンビニの巻
第九話 スマートフォンの巻

●第三章 心の中も、やめてみた
第十話 もやもや人間関係の巻
第十一話 お詫びの巻
第十二話 「充実させなきゃ」の巻

「断捨離」、「片付け」、「ミニマリスト」という類の本だと思って買った人が批判しているのかもしれませんが、決してその類の本ではありません。

書籍のタイトルが「やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方」になっているため勘違いするのも当然です。私も最初はそうとらえてすぐにはポチッしませんでした。批判レビューを無視して好評レビューだけ読めば、この書籍がどのような内容なのか分かります。


今まで特に何も思わずにやってきている生活習慣が各自いろいろあるかと思います。何かを切っ掛けに「これをやめるとどうなるんだろう」と思うのかどうかは人それぞれで、わたなべぽんさんは「やめる」ことを選択して、やめることで何がどうなるのか自己解決させていきます。ひたすら捨てるとかやめるという断捨離とは違います。

『「炊飯器が壊れた」→「新しいのを買う」』が普通の人の行動パターンですが、わたなべぽんさんの場合は『「炊飯器が壊れた」→「今日のところは土鍋で炊いてみよう」→「土鍋で問題ない」→「炊飯器は要らない」』です。土鍋で炊く手間に関しては「料理を作っている間に並行して炊く」でクリアさせています。第一章は「だらだらとテレビを観るのをやめたら」「掃除機を使うのをやめたら」「散在するゴミ箱を撤去したら」と続きます。日常生活の中でそれが当たり前になっていることを「やめたらどうなる」と改めて考えてみることは必要かもしれません。

第二章では意識の問題を取り上げ、そして第三章は「あるある」「なるほど」と納得させられます。

全体的にすんなり入ってくる内容になっているため、まずは否定しないことです。実は誰もが思っていることかもしれませんが、なかなか実践できないことばかりです。

「当たり前のことを伝える上手さ」を感じる書籍です。



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