観ることができないLDをどうしましょうか

「画質が良い」「半永久的」という謳い文句のLD。市販ソフトをビデオからLDに移行したくても、最初はパイオニアの一社独占状態だったため肝心のLDプレイヤーが非常に高価なものばかりで、なかなか「再生専用機」に20万円以上も支払う気になれませんでした。

市販ソフトが充実してくるとLDに参入してくるメーカーが少しずつ増え、あのYAMAHAが一発大逆転の製品を投入してきました。当時の感覚からすると“激安”の10万円を切る価格設定で「YAMAHA LV-X1」を発売。ビデオデッキ、ビデオカメラも同様に、新しい家電品が庶民に普及するかしないかの価格ラインは「10万円」でしたので、まさに「YAMAHA LV-X1」はLDを普及させるための製品だったわけです。もちろん私は買いました。しかし、ハードが半額になってもソフトは相変わらず強気の価格設定のため、結局のところLDが思うように普及しなかった理由はソフトが高額すぎたためだと思います。

月日は流れ、DVDの時代がやってきましたが、やはり問題になるのは「ソフト」の数です。新しいもの好きの人はソフトの選択の余地が無くても「新しいものを体験したい」と金をつぎ込んだことかと思います。

重いLDの円盤を回転させるのは負担が大きいのか「YAMAHA LV-X1」の調子が悪くなり、「そのうち買い替えるか」と2、3年間放置していました。

DVDの時代を見越してか、1996年になってパイオニアからDVD再生兼用機「PIONEER DVL-9」が登場。やはり価格は高めの133,000円でしたが、「下取りキャンペーン」があったため、メーカーの思惑通りに「YAMAHA LV-X1」とチェンジしました。

当然ながら「PIONEER DVL-9」を買った理由は、「DVD」であったわけです。LDからDVDへの移行時期に兼用機を発売すれば売れるのは当然です。そこからはソフトの購入はDVDに1本化したわけですが、LDプレイヤーは壊れやすいのか、数年後には動作が不安定になり、いつだったか忘れましたがトレーが出てこなくなりました。

10年以上も部屋の片隅に置いてあった「PIONEER DVL-9」を年明けの超断捨離で捨てましたが、少し大きめの家電は捨てるのも費用が発生します。

10年以上観なかったLDのソフトですから要らないと言えば要らないのですが、そこにあると思うからこそDVDを買わなかったともいえます。DVDを買うタイミングを逃している間にブルーレイで発売され、そろそろかなとは思うのですが、昔のLDに比べたら安いとはいえ、「とりあえずコレクションのために買ったおくか」といえるような価格ではありません。

前振りが非常に長くなりましたが、過去の遺産である「LD」をどうすれば良いのか改めて考えるために、物置場からLDを発掘してきました。


LDは場所を取るため極力増やさなかったのですが、それでも結構な枚数になっています。


私にとってのお宝である3作品ですが、この「マクロス」「エースをねらえ!」「カリオストロの城」だけならブルーレイを買えば済む問題です。それぞれは高額ですが…


「劇場版スレイヤーズ完全無欠版」「スレイヤーズごぅじゃす」「スレイヤーズぐれえと」の3枚。なぜか「RETURN」が抜けていますね。5作目の「スレイヤーズぷれみあむ」は劇場で観て上映時間があまりにも短くてショックを受けた印象だけ残っています。5作品セットの「EMOTION the Best スレイヤーズ 劇場版 DVD-BOX」がAmazon価格で7731円ですので買い換えるのもありかも。


「スレイヤーズTRY」のBOXです。これを買い直すのは非常に痛い出費です。


「異次元の世界エルハザード」のBOXです。観る前にLDプレイヤーが壊れたため未開封品です。


「天地無用!真夏のイブ」と「天地無用! in LOVE」もエルハザードと同様に買い直すのは難しいです。


「天空の城ラピュタ」と「もののけ姫」はLDで購入しましたが、2002年の「千と千尋の神隠し」からはDVD版を購入。


「プロジェクトA子 パーフェクトディスク」は個人的には一番のレアものだと思います。手に入らないのでは?


うちの娘用に買った「ミッキーはミニーが好き」。


今となってはDVDですら入手困難な「荻野目洋子 VERGE OF LOVE 武道館ライブ」。

ここまでは買い直すのが難しい作品のオンパレードでしたが、後半はサクッとあっさりいきます。


ケーブルテレビで何回も放送していますし、ブルーレイ版も格安で販売している「タイタニック」。ジャケットそのものに価値がありそうです。


エピソード6の邦画タイトルが「ジェダイの帰還」ではなく「ジェダイの復讐」になっている「スターウォーズ3部作」。「RETURN OF THE JEDI」のRETURNの意味の解釈の違いでしょうか。もともと「REVENGE OF THE JEDI」で制作が進んでいたのを最後の最後でREVENGEをRETURNに変えてしまったので、邦題は「復讐」のままで公開されたようです。「帰還」には違和感がありますが…

スターウォーズ6作品のブルーレイボックスを買ったので、このLDは不要です。映像特典の差異はノーチェックです。


「インデペンデンスデイ」「ロストワールド」「ジュラシックパーク」もブルーレイに買い換え済み。


「E.T.」はDVDに買い換えましたが、「グレムリン2」はまだです。

「洋画のLDには価値が無い」という噂がありますが、改めて自分のコレクションを眺めてみると、当然だろうなと思えてきました。洋画のDVDとブルーレイは既に格安で出回っているため、LDからの移行が容易であり、結果的に大量のLDが中古市場に出ていることになります。需要が少ないLDですから、レアものでなければ当然ながら価値はありません。

LDの円盤を捨ててジャケットだけインテリア代わりに保存している人がいるようですが、タダ同然で引き取られるくらいなら、ジャケットだけ残しておきたいという心理も分かるような。DVDですら流通量が多い洋画だと20円にしかなりませんので、それだとケース代の方が高いです。DVDの空ケースは1つ50円程度はします。

さてさて、観ることができないLDをどうしましょうか。



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