そろそろDVD-RAMも「過去の遺産」になるかも

洋画のLDを全て同僚に引き取ってもらい、ようやくLDの呪縛から解放されました。次はLPレコードをどうしようか悩みどころですが、「アナログレコード」については忘れ去られる存在にはならず、レコードプレイヤーも新機種が現れています。CDでは表現できない音域をアナログレコードが持っているゆえ、極める人たちが「無かったことにする」を許さないのでしょう。アナログレコードの音をハイレゾフォーマットでPCに録音・保存できるステレオレコードプレーヤー「PS-HX500」を発売したSONYには、久しぶりに“SONYらしさ”を感じます。

レコードプレーヤーの選択肢はいろいろあるため、慌てる必要はありません。よって、LPレコードをどうするのかは先送りします。それより前に早めに片付けなければと思いつつ数年間放置してきたものをなんとかします。


大量のDVD-RAMです。

1998年12月からデジカメ「OLYMPUS C-1400XL」を使い始めて、当初はメディアが非常に高額だったこともあり、16MBで1万円程度はしました。それを使っても撮ることができる枚数がそれほど多くないため、フィルムカメラと併用しつつ徐々にデジカメに移行させ、「OLYMPUS E-20」に買い換えた2002年9月からはデジカメを使った1回あたりの撮影枚数が増えました。それでもメディアは32MBで1万円程度はしていましたが、それまでに購入してきた8MB、16MBも含めて10枚ほどのメディアをやりくりする日々。

バックアップメディアのCD-Rについては1枚当たり2000円程度まで下がった時に自宅でも使うようになりましたが、書き込みに失敗する頻度が高く、「エラー発生 = 2000円の損失」で頭が痛かったものです。少しでも損失を減らすためにPDも導入しました。PDはCD-Rと記憶容量が同じで、パナソニックの謳い文句では半永久的であり、この後に登場したDVD-RAMの下位互換でした。PDに溜めこんでいっぱいになったところで、CD-Rに焼いて、再びPDを再利用のパターン。しかしながらPDは普及することなく「無かったこと」になってしまい、DVD-RAM(片面2.6GB、両面5.2GB)に移行。最初のDVD-RAMは謳い文句通りにPDと互換があったのですが、「バージョン2.0」のドライブからはPDとの互換性なし。旧ドライブ(バージョン1.0)が壊れる前に新ドライブ(バージョン2.0)も買って移行作業。

2008年3月まではDVD-RAMとDVD-Rにデジカメの画像ファイルを保存してきましたが、DVD-RAMの大きな欠点は「書き込みが遅すぎる」です。4GBだけで1時間程度は要します。ちまちまと作業すれば良かったのですが、1年分も放置するとバックアップ作業も億劫になり、手っ取り早く2台のHDDに保存して放置。

HDDの1台がいきなり壊れた時は「DVD-RAMまたはDVD-Rにコピーしたはず」と思い込んでしばらく放置していましたが、実はバックアップを取っていないことに気が付いて、慌ててポータブルHDDを購入して、まるごとコピー。しばらくして、ポータブルHDDを追加購入して、ポータブルHDDの2台体制にしました。しかしながら、500GBでは全く足りないため、BD-Rも使いだして8年ぶりにバックアップ作業を再開。

バックアップというものは2種類のメディアでやるべきで、BD-Rともう1つ何にしようか考えたところ、安くなったSDカードで良いかと、32GBのSDカードを6枚購入。ところが、書き込みに寿命があると思ったら、SDカードそのものは長期間の保管に適さないらしい。

こんなことをやっていると保管状態だけ気を付ければ永久保存できる「フィルム」が良いのではと思えてきます。。。

ポータブルHDDを買い足しても、いっぱいになったポータブルHDDを通電せずに長期間放置すると壊れます。よってポータブルHDDは長期保管のメディア代わりにはなりません。

はてさてどうしたものか。

HDDを使いだした当時は40MBで10万円しましたが、現在は4TBで2万円未満です。

要するにHDDそのものが使い捨ての時代なのかもしれません。1TBに収まらなくなったら2TB、その次に3TB、そして4TB。以前と違って大量に撮ることはないため、「毎年HDDを買い替える」ということは無さそうです。

ということで、一番お買い得になっている「3TB」のものから選択。あくまでもパックアップ目的ですから高性能である必要はありません。


USB3.0接続 外付けハードディスク 3.0TB 型番:SGD-JNX030UBK

ジョーシンのネット通販で8680円なり。(ポイントとクーポンを使って7894円)

製品そのものはシーゲート製で、エレコムが日本市場向けにパッケージングしたものです。主な用途としてはUSB-HDD録画に対応しているテレビやレコーダーに接続させ、長時間録画を可能としています。NTFSでフォーマット済みのためPCでもそのまま使えますが、対応しているOSは要チェック。


外付けHDDとは思えないほどコンパクトサイズですので、複数台並べても邪魔にならないかもしれません。パナソニックのブルーレイ+HDレコーダーは複数台の外付けHDDを使うことができますが、それは同時使用ではなく付け替えて使用することができるという仕様のため、BD-Rの代わりに外付けHDDに退避させるということかもしれません。「サンワダイレクト USB切替器 4:1 切替器 400-SW005」などを使えば「3TB×4台」という体制を作ることができますね。ただし、毎日大量に録画している場合は運用方法に悩むかもしれませんが。

まずはポータブルHDDからSGD-JNX030UBKにまるごとコピーさせてみたところ、なぜか途中でエラーになってしまい、SGD-JNX030UBKを認識しません。いきなり壊れたかと心配しましたが、PCを再起動したところ、使えるようになったため、数時間連続での書き込みによる熱が原因でしょうか。

ちまちまと数十GBずつコピーさせたところ、エラーが出ることなく完了。ファンが壊れる心配がないとはいえ、ファンレスHDDの場合は熱に気を付ける必要がありそうです。

引き続き、2008年3月以前のDVD-RからSGD-JNX030UBKにコピーします。頻繁にDVD-Rを入れ替える必要があるため、非常に手間が掛かりますが、この作業が全て完了すればDVD-RAMを全て捨てることができます。その後にBD-Rにコピーし直せばDVD-Rも捨てることができますが、BD-RとDVD-Rはどちらの寿命が長いのでしょうか。そんな心配をするよりは、人間の寿命の方が短いのかもしれませんが。



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