ディスクブレーキ仕様ロードバイク用ホイール「WH-RX31-CL」

11月17日

11月17日

「全天候型」のロードバイクが必要かどうかは人それぞれで、「長時間の雨中走行」や「リムが高熱になるほどのダウンヒル」を経験する人は非常に少ないかもしれません。

「長時間の雨中走行」になりそうな日にロードバイクで出かけることは無く、ダウンヒルについては速度を抑えてゆっくり走っているため高熱でバーストするようなこともありません。

過去にロードバイクで走っていて「ブレーキが!!」という場面に遭ったのは、ドシャ降りの富士山スカイラインの下りだけです。あの時は20km以上もの区間、ブレーキレバーを握りっぱなしで途中で握力が無くなったほどです。強く握っても多少の減速をするだけでとても停車などできない状態。あの時ほどロードバイクにもディスクブレーキが欲しいと感じたことはありません。ディスクブレーキ仕様のLupoDなら雨中走行でも無問題だけに。

ロングライドはともかく、多少の雨でもジテツウをするわけで、できれば「全天候型」のロードバイクが理想的。

2014年モデルにはディスクブレーキ仕様のロードバイクの廉価版が用意されているようですが、私が「欲しい」と思った時はまだ存在していなかったため、ビアンキのROMAを購入してLupoDもどきに仕上げました。今買うのならビアンキの「FRECCIA(フレッチア) TIAGRA/105」でしょうね。定価ベースで120,000円(税抜き)なり。

ディスクブレーキ用のホイールはエンド幅が135mmですので、ロードバイクとは共有できません。ディスクブレーキ用のハブが必要になるため共有以前の問題ですが。

現在所有している700cのホイールは130mmのが5セット、135mmのが4セットあります。それぞれ2セットずつは完成車の“おまけ”ですので使い道はなくデッドストック状態にあります。ロードバイクの稼働率は低いため、130mmのホイールを増やす予定はゼロです。

700cのディスクブレーキ用のホイールの選択肢は非常に少ないため、LupoD、ROMA(改)には手組ホイールを使っています。LupoDで使っている「荷物満載の旅で使うかもしれない」という予定すらないのに想定だけで組んでもらったホイールは良く回りますが、頑丈さを優先したため結構重く、上りがツライ。ROMA(改)のやつは上りにもそこそこ耐えられる重量になっています。

ディスクブレーキ用の軽いホイールは無いものかと夏以降チェックしていましたが、ニッチすぎる需要だけに庶民が買える価格のものは見つかりません。そんな中、自転車業界としては「ロードにもディスクブレーキを」という流れを作りたいのか、ロード用のディスクブレーキのパーツが次々と登場。その中に庶民価格のホイールがありました。それは「WH-RX31-CL」。

ただ、急いで欲しいわけではないため予約してまで買う気にはならず、購入者のレポートを見てからでもいいかと様子見を決めていたのですが、発売されても「買った」という人はたったの1名。冷静に考えてみると「ディスクブレーキ仕様ロードバイク」そのものが市場にあまり出回っていないためアフターパーツとして買う人がいないのは当然です。「WH-RX31-CL」は、ディスクブレーキ仕様ロードバイクの完成車に付属させるホイールなのかもしれません。

自転車パーツ類もダメ元で買うものが多いのですが、「WH-RX31-CL」もダメ元で買っても後悔しない価格ゆえに通販ショップに注文。ところが注文後の返信メールには「メーカー欠品中につき納期は11月下旬以降」とのこと。アフターパーツとしては出回っていないのでしょうか。しばらく忙しいので年末までに届けばいいやと「気長に待ちます」と返事。


ところが、週末の二日間掛けて大掃除をしている最中に大きな荷物が届いた。この箱の中身は、まさか。。。


あっ「WH-RX31-CL」だ。うーむ、欠品中という話はどこにいったんだ。「待ちます」と返事した二日後にショップから発送されたようだ。シマノの在庫管理はいい加減なことで。大掃除で忙しいので中身だけ確認して、しばし放置。

しかし、気になったので夕食後に重量確認だけやってみました。


フロントは820g。(リムテープ込み)


リアは1030g。(リムテープ込み)


レバーは前後で124g。リムテープ含めて前後の合計は1974g。

「WH-RX31-CL」の購入価格は20276円(税別)なり。ROMA(改)で使っている手組ホイールは36232円で1944g。ディスクブレーキ用の完組は価格の割には軽いですが、5万円くらいで1600gのホイールが欲しいところです。

ところでシクロクロス用とロードバイク用では何が違うのか。今のところ「頑丈さ」だけかもしれません。「WH-RX31-CL」は24Hで、シクロクロス用の新型のハブは28Hとなっています。よって、「WH-RX31-CL」で悪路を走ることを想定していない可能性はあります。

以下、追記。

11月28日

必要に迫られて「WH-RX31-CL」を買ったわけではないため、このまま使わずに放置してしまう可能性が高くなってきました。その最大の理由は“重量”です。手組のホイールより軽くければ「すぐに試してみよう」という気になるのですが。。。

700cでエンド幅135mmのホイールが5セットあってもLupoD、ROMAでそれぞれ1セット、そして予備に1セットあればいいわけで、正直言って無駄な買い物だったかなと思い始めつつも、とりあえず使ってみない事には何も始まりません。

そこで週末に「WH-RX31-CL」を使うためにその準備。

タイヤは手組のホイールと少しでも条件を合わせるためにGP4000Sを使用。ところが嵌めるのに一苦労です。すんなり嵌らなくてタイヤレバーを使用。LupoDのホイールも同様でしたが、ディスクブレーキ専用のリムはタイヤを嵌めにくいです。

10速で使う場合はホイール付属のスペーサーを使うようですが、スプロケット付属のスペーサーを使うのかどうか悩みます。とりあえずスペーサー1個で試してみることに。。。

ホイールを交換する時はディスクブレーキの調整も大げさになるため、これだけで結構な時間を費やし、リア変速機の調整も妙に手間取ります。結局、ここまでで1時間30分ほど費やしてしまいました。

やれやれ、明日のジテツウに投入できるなと、作業が完了したことをツイッターでつぶやくと「スペーサーは2枚使うハズ」とコメントが。。。うーんそうなんだ。1個でもキッチリ固定できたけど。

スペーサー1枚でもロー側もトップ側も特に支障が無かった理由は「DURAのプーリー」なのでしょうか。DURAのプーリーは調整が適当でも何とかなってしまいます。2~9速のところは調整に手間取りましたが、問題がない程度にはなっています。

詳しい人&専門家から「スペーサーは2枚使う」と指摘されたからには作業をやりなおす必要があります。

で、スペーサーを2枚にしてみたところ、不思議なことにRDの再調整無しでもすんなり変速してしまいます。交換前のホイールと同様に気持ちよく変速してくれるので、スペーサーを1枚でも変速できていたのは「DURAのプーリー」が原因かもしれません。(めんどうですので他のリア変速機に付け替えて検証などしません)

11月29日

今朝のジテツウは気温がマイナス0.5℃まで下がっていたので指先が痛むほど冷たかったです。


寒波襲来のためか通勤路のイチョウの葉が大量に落ちています。もう1本の木は桜吹雪のようにイチョウの葉が舞い落ち見とれてしまうほどでした。


ジテツウトレーニングで「WH-RX31-CL」を使ってみましたが、アベレージは体調で上下するため10回程度走ってみて平均値を見る必要があります。ファーストインプレッションとしてはXTの手組ホイールとの違いが分かりませんでした。

手組のホイールと比べて「WH-RX31-CL」はスポークの本数が少ないのに総重量は殆ど同じです。つまり、ハブまたはリムが重いことになります。

いちおうシクロでも使うことも想定しているのか、リムハイトは若干高め。これが重量増になっているのかもしれません。

高速走行とは無縁のホイールですが、なんとエアロタイプのスポークが使われています。これも重量増になっているのでしょうか。見た目は良いのですが、個人的には余計なお世話です。

「WH-RX31-CL」は通販ショップでの販売価格が20276円(税別)ですから、かなりお得と言えます。700cでエンド幅135mmで少しでも軽く、見た目も良いホイールが欲しい人は「WH-RX31-CL」を買うことをお勧めします。

ただし、「WH-RX31-CL」は廉価版の範疇の製品ですので、長く使うのなら良いハブを使った手組のホイールをお勧めします。



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