ブロンプトンS2Lを10速化させます

3週間前に注文した某パーツの組み立てができたことを沖縄遠征中に連絡をもらいました。遠征中もそのことであれこれ妄想していたわけで、すぐにでも引き取りたかったのですが、遠征後の最初の休日を待って小牧のショップへ。

毎度のことながら往路は名鉄の岩倉駅まで輪行、復路は自宅まで自走です。Cバッグを装着した初号機は折り畳める買い物自転車の如く、荷物を運搬するのに適しています。デッドストックになっていますがリアキャリアを装着すれば、もっと大きな荷物も運搬可能です。


運搬中もパーツが気になって途中で休憩しながらパーツを眺めてあれこれ妄想。


本日の買い物です。小牧のショップは宝箱みたいにいろんなものが置いてあるので、あれもこれもと余分なものをついつい買ってしまいます。本来なら某パーツセットで41000円で済むのに、合計49277円なり。


左が初号機、右が弐号機。

以前から「バズーカ マルチポジションハンドルバー」が使えないものかと妄想していたところ、偶然にも小牧のショップで見つけたため衝動買い。

ところが、ブロンプトンの場合はポジション出しができません。まともにセッティングすれば折り畳むことができず、折り畳めるような位置にすればマイナスオフセット状態になって、ハンドルがクイックすぎます。

「まともに走れること」「折り畳みに支障が無いこと」この2点をクリアさせるために2時間も格闘。いつの間にか日暮れになっていました。


夕食後にようやく本日の本題に突入。

S2Lを10速化させます。

念のためにIKDの通販でもあれこれ買っておきましたが、それが正解でした。小牧のショップで組んでもらったセット品にはスプロケットが付属されていない。さらにセット品のナットが1個足りない。外装2速のホイールのナットは使えません。


ということで、あれこれ現物合わせに時間が掛かり、締めの作業で3本ローラーを使って調整。午後11時頃に作業終了(中断)

翌日。


マルチポジションハンドルバーを無理やり使うと折り畳んだ時の奥行きが大きくなってしまいます。もう少し工夫が必要ですが、今日こそは実走をしたいため、ノーマルの ストレートハンドルバーに戻します。バーエンドバーは折り畳んだ時に干渉しないギリギリの角度。


内装5速は調整が難しいが定石ですので、走行中に調整ができるようにアジャスターを使います。


リアスプロケットは13-15Tの組み合わせを試してみますが、フロントが44Tですので、半分軽いギアが手に入るというより半分重いギアが手に入ったことになります。

快速仕様のS2Lを重装備にすることにした最大の理由は「ブルベ」にあります。ロードバイクでサクッとSRの認定を取ってしまったので、どうせなら誰もやったことがない「ブロンプトンでSR」に挑戦したくなったのです。


ということで「リクセン & カウル ライトホルダー」を使って中華ライトをここに装着。ここに付けるためのパーツも小牧のショップで発掘しました。


平坦地を走ってもベンチマークにならないため、いつものコースを使います。ここまで来る間に内装ギアの調整を何度もやっていますが、噂通りにシビアなものです。

初号機の1速、2速、3速が弐号機の2速、3速、4速と同じですので、単純にトップ側とロー側に1段ずつ増え、さらに13-15Tのリアスプロケットのお陰で中間のギアが増えたことになります。つまり、1速、1.5速、2速、2.5速、3速、3.5速、4速、4.5速、5速、5.5速となるのです。

15Tで2速、3速、4速だけを使うのなら初号機と殆ど同じですので、違和感はありません。

で、さっそく岩津の激坂でスーパーローになる1速を使ってみると「なんじゃこりゃ~」と気が重くなってきます。とにかく内装ギアの抵抗が大きすぎて、非常に疲れます。時速5~6km/hで回して上れるといってもこの抵抗の大きさは許容範囲を超えています。遊星ギアが唸っていることがよく分かる。

初号機だと1速と2速の差がありすぎるため、緩い上りのギアで悩み、無理して速く上るか、2速でゆっくり上るかとなります。10速化させた弐号機の場合は2.5速があるため、パワーを効率的に使えます。


長い急坂区間で再び1速を使ってみると、疲れる割には進んでいきません。まだ新品状態だからなのでしょうか。慣らせば少しは軽く回るようになるのなら我慢して使うのですが、これが仕様だとしたら1速は使い物になりません。

さらに信号停止の時は3速または2速にしておく必要があります。4速または5速の状態で逆回転させるとリア側でチェーンが外れます。ただ、外装2速が付いている場合はトップ側にチェーンが落ちるので、トップ側をデフォルトで使うのなら支障はないかもしれませんが。。。

平坦区間で効率が良いシフトチェンジを試行錯誤。内装ギアをシフトアップする時は同時に外装ギアをロー側にチェンジ、逆にシフトダウンする時は外装ギアをトップ側にチェンジさせると上手くいきます。1速がまともに使えるのなら「リア10速」と言えるのですが、今日のところは「リア8速」みたいなものです。

ガッカリ感もありますが、下り用のギアが手に入ったことは大きく、回して下ることができるというのは疲労軽減にもなります。

10速化はあくまでも途中経過であり、20速化のためのパーツが近日中に届きます。

続く



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