ブロンプトンでブルベを走る場合

いよいよ明日は「BRM412中部300」の開催日です。近畿ブルベの福井200がブロンプトンのブルベデビューになる予定でしたが、名古屋600にエントリーするためには300の認定が必要になるため、急きょ中部300にエントリーしました。いきなり300kmですからブロンプトンでは未踏の領域です。そもそも単なるサイクリングで300kmも走ろうとは思わないため、「300kmの練習」などしていません。200kmを何本か試して、「さらにプラス100kmね」という感じです。

ロードとブロンプトンでどのくらい走りに差が出るのか?

昨年、弁天島200kmでベンチマークをしてありますが、「比較」はしていないため、改めてデータを抜粋してみました。

アタック・ザ・弁天島200km
5時52分スタート
8時5分
9時56分
12時0分
14時39分ゴール

所要時間 : 8時間47分
平均アベレージ : 26.7km/h

ブロンプトンで名古屋ブルベ弁天島200km
5時30分スタート
8時21分
10時27分
12時51分
15時58分ゴール

所要時間 : 10時間28分
平均アベレージ : 23.2km/h

ロードとブロンプトンの平均アベレージの比較
スタート~PC1 27.6km/h 22.0km/h
PC1~PC2 27.3km/h 24.5km/h
PC2~PC3 26.0km/h 22.8km/h
PC3~ゴール 25.8km/h 23.7km/h
ロードとブロンプトンの所要時間の比較
  区間タイム 区間タイム タイム差
スタート~PC1 2時間13分 2時間51分 38分
PC1~PC2 1時間51分 2時間6分 15分
PC2~PC3 2時間4分 2時間24分 20分
PC3~ゴール 2時間39分 3時間7分 28分

市街地を抜けた後に微妙なアップダウンの連続となる「スタート~PC1」の区間で大きなタイム差が出ています。

小径車は市街地で有利になるハズですが、極端なストップ&ゴーにならない限り、メリットはそれほどありません。ロードの場合は、ある程度まで速度を高めてしまえば、そこからの速度の伸びが違うため、市街地でもロードは速いです。さらに微妙なアップダウンになればロードのアドバンテージは絶大で、逆にブロンプトンのデメリットばかり目立ちます。

追い風の長い上りと下りの後は平坦になる「PC1~PC2」の区間のタイム差は少ないようです。

追い風アシストがある緩い長い上り区間ならばブロンプトンでも大きく速度を落とすことなく進むため、20km/h前後で上ることができる区間は特に問題にはなりません。それより速いまたは逆に勾配がキツイ場合は、タイム差が開いていきます。

向かい風の後に峠越えがある「PC2~PC3」も極端なタイム差は出ていません。

この区間は終盤に向けて体力を温存させる必要があるため、ペースを抑えた場合の両者の比較ができています。この区間の平均アベレージはロードが「26.0km/h」、ブロンプトンが「22.8km/h」、その差は「3.2km/h」。1時間で10分ほどの差になります。

終盤の向かい風&アップダウンの最終区間は両者とも疲労困憊。

疲労度がマックスに近づくと、ブロンプトンの場合は緩い上りでも非常にきつく感じ、平坦区間ですらトルクがスカスカになり、回すどころか踏むのさえ苦痛になります。ロードならば疲労困憊でも惰性で進み、上り区間は非常に軽いギア比でくるくると回して上ることができます。

つまり、ブロンプトンでロングライドをするのならば、決して「疲労困憊」の状態になってはダメだということです。

ブロンプトンでブルベを走る場合は最後まで「疲労困憊」にならないようにする。それが全てとなります。



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