Vol.3 RC名古屋「BRM427名古屋400 京都コース」

ブルベの200kmと300kmをシミュレーション通りに順調にクリアでき、いよいよ本格的な“ブルベ”となる400kmに挑みます。600kmなら時間割として仮眠を取る余裕がありますが、400kmの場合はその余裕が無いため“徹夜”の夜間走行となり、それだけが不安材料といえます。


20130427名古屋400

中部200と名古屋300は山間地走行が主体で“体力勝負”といえますが、名古屋400は獲得標高が少なめの市街地走行となるため、ここでのタイムロスとストップ&ゴーによる筋力疲労が問題となってきます。

本日の参加人数は50名ほどでしょうか。本日もウエイブスタート、2kmほど走ったところで数分後にスタートしたと思われる三船プロにあっと言う間に追い抜かれましたが、スタートから7kmほどは、ジテツウで通る“ホームコース”であるため、とりあえず追随してみることにしましたが、心拍数が常に170オーバーとなってしまうため、私の自宅周辺を通りすぎた頃にお見送り。あのペースで走り続けることができれば、日付が変わる前に帰宅できるのでしょうね。


スタート時刻が7時では既に交通量が多く、さらに信号が非常に多い名古屋市を抜けるまでに大幅なタイムロス。ペースが悪く心拍数が低い割には脚への負担が大きいのは、インターバルトレーニング状態ゆえのこと。必然的にブルベ参加者たちの長蛇の列車ができやすく、一時的に二十台以上の大列車になることも。名古屋市を通るルートなら5時スタートがいいような。仕事のバンに乗っている兄ちゃんが「お前らアブねーよ」とブツブツ言っていましたが、片側二車線ある道路なら車が中央寄りの車線を走りばいいのに、わざわざ自転車すれすれで抜いていきます。

名古屋市をようやく抜け、木曽三川公園へ向う区間に入ると強風の向い風。ここで一人の剛脚さんが「牽きます」って前に出ると、なんと列車があっと言う間に遅れていきます。仕方が無いので、列車を繋ぐために私が剛脚さんを追いかけますが、信号で停まると剛脚さんがものすごく辛そうな息遣い。あの~そんなに頑張らなくても。。。その後も心拍数160~170という負荷で木曽三川公園まで走ることに。


予定より20分遅れの9時53分、PC1。さてさて、しばらく向い風区間を走ることになりますが、カメチームで負荷を掛けずに“まったり”走ると、さらに大幅なタイムロスになります。剛脚めばるーず列車に乗せてもらうと心拍数160~170の高負荷状態がどこまで続くのか分かりません。過去2回は列車に乗らない方針でやってきましたが、遅れた20分を挽回するために列車に乗ることに。。。


心拍数160~170の負荷が80分も続くとヒルクライムを1本やったのと同じ状態にあるわけで、脚にも心肺にも大きなダメージを受けます。


ということでタイムスケジュールに対して貯金が出来た場合にグルメと決めていましたが、まだ借金状態でありますが「本日オープン」という定食屋で昼食タイム。ところが、ここの「焼きそば定食」は、まあなんというか700円の価値は全くありません。麺の量は少なく、極僅かなキャベツとピーマンがおまけ程度に添えられているだけ。肉は一切れも入っていない。我が家の焼きそばの方が遙かに美味いと思う。これほどガッカリした食事は久しぶり。


彦根城周辺で、めばるーずの皆さんとお別れして、いつものカメチームのペースで琵琶湖の道路を走ります。絶好の行楽日和ということあって、観光客の車が非常に多い。


次のPCまであと僅かというところで、何やら前輪の空気圧が低下しています。「パンクした!」という感覚はなく、徐々に空気が抜けていったという雰囲気。ちょうどコンビニが有ったので水分補給を兼ねてタイヤのチェックをしてみると、なんとホッチキスの針が刺さっています。うーん、ブロンプトンでパンクした時と同じパターン。なぜにこんなものが刺さるのか。


55分遅れの14時20分、PC2に到着。昼食+パンクで既に1時間近く借金状態。この時点で「1時間遅れで進行させよう」と決めたわけですが…。


PC2からPC3の区間は最悪。京都ナンバー1221の黄色のトレーラー(ブルドーザーを運搬させるやつ)に車間距離が殆どない状態で煽られ続け、交差点で前に出たトレーラーは急ブレーキを掛けて威圧してくる始末。こういう人が重大な事故を起こすのでしょうね。少し前のことですが、後続車に対する嫌がらせでサイドブレーキを引いたトレーラーが反対車線に飛び出して軽自動車に衝突、死亡事故を起こしています。このトレーラー以外にも追い抜き際にウォーシャー液をぶっ掛けてくるトラック、ギリギリで併走しながら大声で怒鳴ってくるダンプカー。すれすれで追い抜いてくる数多くの大型車。絶対的な走行台数が多かっただけに、そのような嫌がらせをするドライバーは全体の1割程度かもしれませんが、数が多いだけに数え切れないほどの嫌がらせを受けたという印象が残ります。


33分遅れの16時10分、PC3到着。PC2から渋滞になる近江大橋手前までが追い風だったこともあり、遅れを少しばかり取り戻すことができています。


えっちらおっちら上った「田ノ谷峠」。ここはブロンプトンでも上ったことがあるので、ロードなら楽勝のハズでしたが、既に筋力が大幅にダウンしているため結構辛い区間となっています。京都方面にガッーと下るとブラインドコーナーの先で小型車が停車していて急ブレーキ。どうやらその小型車は対向車が来る度に徐行したり、停車しているようで、明らかに運転に慣れていない模様。そして京都市内に入るとクラクションを鳴らしまくって強引に追い抜きに掛かり、わざとらしく幅寄せをしてくる軽自動車。こちらがブレーキを掛けて左に避けなければ体当たりされているところです。これが京都のドライバーのクオリティなのでしょうか。


夕陽に染まる京都タワー。「あ~京都に来たんだ」という雰囲気です。


48分遅れの18時、PC4到着。大津市内の渋滞、田ノ谷峠の上り、京都市内の走り辛さで、再び大幅なタイムロス。グルメを楽しむ余裕が無いため、ここでガッツリと補給。(哀しい)


自走で京都までやってきたのに、コンビニで補給しただけで再び自走で戻るとは、我ながら「何やってんだか」と思います。三条大橋周辺で見る大勢の観光客を見ると、さらに「何だかな~」度合いが高まる。


なぜ再びここを上らなければならないんだと思える「田ノ谷峠」。京都からの復路はすんなり国道1号を走りたいものです。三条大橋から熱田まで約160km、少し寄り道すれば名古屋ブルベのスタート&ゴール地点まで200kmになりますよ。


1時間8分遅れの20時9分、PC5到着。もともとPC4で長めの休憩を取る予定をしていたので、単純にPC4~PC5の区間で20分も余分に費やしています。


1時間14分遅れの22時17分、PC6到着。実は21時30分頃から妙に睡魔が襲ってきて頭に酸素が回っていないような状態になっていました。まっすぐ走ることも不可能になってきたため、途中で休憩を取り横になって様子見。しかし、風邪をひきそうな寒さのため、とりあえずペースを大幅に落としてPC6へ向うことにしたのですが、どうにもこうにも眠くて仕方がありません。PC6で再び横になるも思考能力の低下は回復せず。ここからしばらくの間、がくさんに先導してもらい、数メートル後ろから何も考えずに付いていくことにします。とにかくクランクを回し続けるのみ。


1時間22分遅れの23時42分、通過チェックに到着。予定より1時間遅れどころか2時間ほど遅れそうなペースになってきています。ここは開き直って24時間以内、できれば23時間以内の完走タイムを目安にして走ることにします。


というわけで急ぐ必要もなくなったので、通過チェックの隣にあった吉野家で夜食タイム。


こんな山道を深夜に走るなんて再び「何やってんだか」ですよ。通過チェックポイントからの区間は景色が良いだけに明るい時間帯に走ると良いですよ。今日のブルベに参加している人の中に超剛脚がいたとしても、この区間を明るい時間帯に通過というのは不可能でしょうね。もったいない。


恐怖の「石榑トンネル」に到着。さすがに深夜ですから通行する車はゼロ。それゆえに復路のルートに組み込んだようです。ここを昼間に走ることはほぼ不可能です。仮に50km/hで走ることができても、大型車に煽られて約4kmも恐怖の中を走り続けることになります。


1時間54分遅れの2時45分、PC7に到着。偶然にもPC1、PC3、PC4、PC6、通過チェック、PC7でめばるーず御一行さまと一緒になります。グルメ満載のめばるーずと、マイペースカメチームは200km、300km、400km、どこまで走っても走行タイムは同じかもしれません。


新聞配達の時間帯の名古屋市内を走りますが、相変わらず信号が多いとはいえ、車の台数が非常に少ないだけに精神的には楽です。


5時30分過ぎにゴール。名古屋市内を抜けたところで、ある程度の目処が立ったため、私の「せめて22時間台でゴールしたい」という希望で、追いついてきた“ちょいメタボ君”に「いつもよりペース控えめでよろしく」とお願いしてゴールまで運んでもらいました。お陰さまでなんとか認定タイムは22時間台。

午前6時30分頃に帰宅。まさに「朝帰りの不良オヤジ」状態。。。

今回のシミュレーション(タイムテーブル)

今回は序盤の名古屋市内通過から遅れ、それ以降も挽回させる要因もなく、なし崩し的に遅れ続け、結果的には1時間50分ほど予定より遅れてゴール。市街地走行のシミュレーションの補正値を考える必要があり、さらに夜間走行の補正と、睡魔に襲われた時の休憩タイムをどれだけ見ておく必要があるのか。中部400までの課題となりそうです。

本日の心拍数の推移

復路の心拍数の低さが目立つます。

アベレージ
START→PC1 24.1km/h
PC1→PC2 25.6km/h
PC2→PC3 28.4km/h
PC3→PC4 20.4km/h
PC4→PC5 19.3km/h
PC5→PC6 25.3km/h
PC6→通過チェック 24.0km/h
通過チェック→PC7 21.4km/h
PC7→ゴール 23.9km/h

本日の走行データ
距離: 416.12km
高度上昇値: 2,542m
平均スピード: 23.7km/h
平均心拍: 134bpm
平均バイクケイデンス: 83rpm

出費額 2539円(コンビニ1439円、昼食700円、夜食400円)



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