3か月間の遠征スケジュールが決定

今年の5月、6月、7月の遠征スケジュール(ブロンプトンで日本一周)がようやく決まりました。すでにフライトおよび宿の確保も完了しています。多少なりとも景気が良くなってくると観光業界に賑わいが戻ってきて、フライトも宿も確保が難しくなります。2か月や3か月も先の予定を組む必要が出てくるというのは天候の影響を受ける自転車旅にはチト厳しいものがあります。

東北編
花巻空港~横手 99km(701m/751m)
横手~田沢湖~東トロコ温泉 120km(1301m/837m)
東トロコ温泉~八幡平~零石~盛岡 127km(1594m/2001m)
盛岡~宮古~小本 134km(1663m/1741m)
小本~久慈~八戸 129km(1661m/1659m)
苫小牧~札幌 80km(426m/400m)

花巻空港からぐるっと時計回りして盛岡。そして宮古から北上して八戸までの距離は607kmですが、獲得標高が6920mもあります。距離600km、獲得標高6000mというのはブルベ600のようですが、ブルベの場合は40時間以内で走りきるのが目的で、自転車旅の場合は600kmを120km×5日にして、観光に2時間割り当て、宿でガッツリと2食いただき、さらに温泉にも入り、晩酌もありのサイクリングを楽しむのが目的となります。

観光が少ないエリアの場合は150km×4日になるかもしれませんが、実のところ、「ブルベ」でも「自転車旅」でも600kmの走行時間に差があるわけではありません。「自転車旅」でもプチ観光を含めてグロス15km/hを設定しているため、ガッツリ観光を除けば距離に対する「所要時間」はブルベと同じです。

5月の遠征では、八戸からフェリーで苫小牧に渡ります。そして札幌まで北上して、羊ヶ丘展望台のクラーク博士の像のところが暫定ゴールとなります。その時の時間との兼ね合いとなりますが、北広島駅から新千歳空港駅まで輪行、空港でチェックイン後に温泉タイムを予定。

このスケジュールを組んだ時点では、苫小牧から羊ヶ丘展望台までの区間はあくまでもオプション扱いとしていたため、日本一周ルートの繋ぎとしては苫小牧なのか、それとも羊ヶ丘展望台なのかは決めずにいました。なぜならば、「日本一周のゴール」をどこに設定したら感動が大きいのか悩んでいたからです。最終ゴールとしては「北海道のどこか」になるわけですが、中途半端な場所にしては感動が薄れます。

昨シーズンの北海道第二弾のゴールの網走から再開した場合、道東エリアをぐるっと周って襟裳岬を経由して苫小牧までの区間を1回で終わらせることは長期休暇をもらえない限り不可能。どうしても途中で分割する必要があります。道東エリアを6日間で走っても夜間走行NGルールでは帯広までが限度となります。帯広から輪行で移動して札幌で宿泊。そして朝のフライトで帰宅する案で決めかけていましたが、その後の帯広から苫小牧までの区間が中途半端すぎます。

Bルートで東北地方を北上して、Aルートで北海道をぐるっと回って、AルートとBルートのドッキングを「クラーク博士の像」のところにして、ネタ的には「少年よ、大志を抱け」でも良いのですが、感動とは程遠いためボツ。

昨シーズン、富良野から美瑛まで走った時の印象があまりにも大きいため、あの景色をもう一度見たいと考えていました。「もう1回は無いかもしれない」が前提になるならば、やはり未練を残さないためにも「富良野~美瑛」をもう一度走っておきたい。

AルートとBルートのドッキングポイントを「旭川空港」にするためには、道東エリアの遠征のゴールを「旭川空港」まで伸ばす必要があります。あれこれルートを検討しましたがどうしても6日間に収まりません。30年近く前にマイカーで北海道をぐるっとドライブしたことがあり、さらにバスツアーでも行ったことがあるため、「行くこと」が目的ならば遠回りまでしてあちこち立ち寄る必要もないのですが、ここまでやってきて中途半端にカットするというのも未練が残ります。

せめて「7日間あれば」とダメ元で休暇願を提出したところ、思いのほかすんなり受理されたため下記のようなルートを設定できました。

北海道編第三弾
網走~斜里 41km(58m/48m)
斜里~羅臼 84km(1331m/1268m)
羅臼~根室 175km(670m/682m)
根室~厚岸 157km(1173m/1203m)
厚岸~阿寒湖 152km(1067m/731m)
阿寒湖~層雲峡 161km(2010m/1808m)
層雲峡~旭川空港 74km(222m/570m)

美幌峠に行く場合は、
女満別~摩周 74.8km(557/526m)
摩周~羅臼 152km(2189m/2131m)
になるため、初日は美幌峠辺りで夕暮れになり、宿まで2時間ほど夜間走行。二日目も早朝スタートで知床の遊覧船をパスして、羅臼までひたすら走ることになります。

道東エリアについては「知床の遊覧船」or「美幌峠」の二種択一になる点が悩ましいところです。さらに宿との兼ね合いとゴールを旭川空港まで伸ばしたことで1日当たりの走行距離が多めになっています。道東エリアについては道北エリアと同様に観光ポイントが少ないため、区間距離がどうしても長くなります。

「富良野~美瑛」を最後に持ってくるためには先に道東エリアを終わらせる必要があります。当然ながら「富良野~美瑛」は7月となるため道東エリアの遠征は6月となります。北海道には梅雨が無いらしいので、6月に遠征を組み込んでも大丈夫のハズ。6月下旬ならば見ごろになった「あやめ」も楽しめるハズです。

6月の遠征のゴールが旭川空港で、これはAルートのゴールでもあります。では、Bルートをどのように設定するのか。

北海道編第四弾
北広島駅~夕張~襟裳岬~帯広 396km(2187m/2127m)
帯広~富良野~旭川空港 198.5km(1467m/1431m)

宿の兼ね合いで前泊して早朝「北広島駅」をスタート。北海道編のラストは観光多めでのんびりとゴールに向かいます。都合が良い場所に宿が無いため、1日当たりの走行距離が減ってしまい、第四弾は結果的に“のんびり”となる点が第三弾とは逆になります。

7月の北海道編第四弾の「富良野~美瑛」で感動のゴールを迎え、「日本一周」は“いちおう”完結します。「全国制覇」として長野エリア、群馬エリアを検討していますが、まだ未定です。



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