目標値は「4週間で1000km+10000m」にする

ジテツウを始めてからは、ひたすら高回転走行の練習をしてきました。キャスパーを使うようになってからも高回転走行の場合は、ある程度回せば、そこからは勝手に回るので、踏み外すのを防ぐためにトークリップがあれば大丈夫でした。そのため、サイクリングの時は「SPDペダル」、ジテツウの時は「フラットペダル+トークリップ」で走ってきましたが、昨日からはジテツウでもSPDペダルを使っています。

実は、高回転走行の練習を続けたことで100~110rpmで走ることができるようになっても、筋力アップには全くなりません。“ハイケイデンスクライム”は心肺機能の向上に役に立ちますが、“ハイケイデンスクライム”ができるのは低トルクで上ることができる範囲の勾配に限ります。低ギア比のキャスパーなら16~20%の上りでも“ハイケイデンスクライム”ができるため、ここで大きな勘違いをしていました。

今のままでは「キャスパーを走らせるのに適した体」になってしまうのです。“ハイケイデンスクライム”で上ることに慣れてしまうと、高トルク走行ができなくなります。キャスパーの役目はあくまでもジテツウであり、ロードやアンティーコでどうしても上れない超激坂攻略の切り札としての役目ですので、勾配20%程度の激坂に投入する予定は今後ありません。

先日、ロードで久しぶりに山間地を走ってみたところ、上り区間でケイデンス80rpm程度になると非常につらく感じました。膝周りに負担を感じると躊躇なくダンシングに切り替えて上ったわけですが、その時は「ジテツウトレーニング」の影響だとは気が付きませんでした。

その後、ブロンプトンやブルーノミニベロ16で走り回った時も「なーんか以前と違うなぁ」とトルク不足を感じ、「もしかしたらロードに乗れなくなるんじゃないのか…」と不安になりました。そもそもロードを買った理由は「山間地ロングライド」ですから、平地をシャカシャカと高回転走行させるための役割はありません。(平野部のロングライドにはビアンキLupoDがありますので)

それではどうすればいいのか…

回して走ることはある程度できるようになったので、「中トルク、ケイデンス70~80rpmで上る」という基本的な走り方もできるようにする必要があります。

そこで、ジテツウ仕様のキャスパーにSPDペダルを付けたわけです。

平地区間は100rpmで走り、山間地区間に入るとケイデンス70rpmくらいで回転の中心を意識しながら走ります。

回転の中心を意識しながら走ると体がぶれず、トルクを無駄なく伝達させることができるようです。しかし、一回転、一回転じっくり体感しながら走ることができるのが勾配2~3%の区間だけという情けない状態です。5%を越えるとムリにトルクを掛けてしまって奇麗に回せません。トルクを掛けながら綺麗に回せるように練習をしていく必要性を実感。

ロードで山間地を走るためには「中トルク、ケイデンス70~80rpmで上る」に加えて「高トルク、低ケイデンス」の練習も必要になりますが、幸いにも勤務先が山の中にあるため、急坂、激坂を含むコース設定が可能です。

しかし、シッティングで高トルク走行はしません。いまさら無理に高トルク走行をしてしまうと膝を壊す可能性が高いからです。現時点でも勾配10%を超えた場合はダンシングで上り続けています。1年前に比べて心肺機能が強化されていることは実感できますが、“もがき”の領域に入る勾配16%超えの激坂になると心拍数がオーバーレブして、体が壊れそうになるため筋力アップが必要です。

勾配が16%を超えると脚力よりも上半身の筋力が必要になるため、そのためのトレーニングが必要になってきます。そこで勾配16%を上るための練習として考えてみたのが、勾配10~12%区間で重いギアを使ったケイデンス40rpmでのダンシングです。勾配がきつくなればギアを一段ずつ軽くしていけば、トルクそのものは常に同じ状態になります。山間地を走っていて「うへっギアが足りない」と嘆きたくなるのは、勾配10%で既にインナーローを使っていて、そこからは勾配の変化にケイデンスで対応させていたからです。ロングライドの場合は体力・筋力を温存するために、それでもいいのですが、トレーニングをしない限り「ギアが足りない」を打破することはできません。上半身の筋力を使った高トルクのダンシングに慣れるようになれば、「ギアが足りない」と嘆くこともなくなるかもしれません。

理屈は以上の通りであっても、実行しなければ意味がありません。そこで、勤務先周辺の田舎道をひとつひとつ地図で確認、さらに過去に走ったことがある道なら自分のレポートを発掘。ようやく勤務先の近くで「距離12.6km、獲得標高285m」という山間地周回コースが見つかりました。最近走っている山間地Uターンコースが距離9kmですから、もう少しだけ早く自宅を出れば走ることができます。周回コース以外の区間でもそれなりに獲得標高があるため、ジテツウだけでも相当な獲得標高になります。

そこで、やり遂げるために目標値を設定します。もちろん週末のサイクリングを含めたものとなります。

目標値は「4週間で1000km+10000m」とする。

走行距離は1000kmで、累積獲得標高10000mくらい走れば、体力、筋力ともにベースアップができ、今までよりさらにサイクリングを楽しむことができるはずです。

自転車ダイエットでウエイトを下ろし、トレーニングで体力、筋力ともにベースアップさせる理由は、「サイクリングを楽しむため」の取り組みであります。何事も余力が無ければ楽しむことはできません。

「4週間で1000km+10000m」は、あくまでもトレーニングとしての目標値であって目標ではありません。

自転車遊びの目標としては…
・ブロンプトンで47都道府県を走る
・有名どころのヒルクライムコースを制覇する



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