初心者に写真撮影を任せてはダメ

先日の会社の行事は例年通り某会館を借りて催された。“社員”がカメラマンを務めて一通り行事の冒頭から終盤まで撮影することになっている。エライさんたちの演説やら来賓の祝辞、部門や個人への表彰・報奨などひたすら撮りまくるわけだが、会場内は薄暗いため“一発勝負”の撮影には非常に辛い環境にある。

多少なりともそのような場面で撮ったことがある人ならば、その難しさは分かるハズで、昨年までは社内一の名カメラマンさんがやっていた。その人が撮れば失敗無く良い写真が会社の記録として残ることは間違いない。ところが、今年はなぜか、まともに写真を撮ったことなどなさそうな若い社員がその大役を担った。行事中、「あーあれじゃまともに撮れるわけないじゃん」と明らかに失敗写真量産の雰囲気。その彼の同期A君が私の部署にいたので、「絶対失敗しているよ」と教えてあげたのだが、「○○さんが大丈夫だと言っていた」と返事された。○○さんとは行事を仕切る部署の人だ。

行事の第一部が終わり、第二部の立食パーティーでは私の同期がカメラマンをやっていた。彼を捕まえて「どんな設定で撮っているの?」とカメラを覗き込み「これじゃダメだよ」とアドバイスするが、「このまま撮れば良いって言われたから設定を変えちゃダメなんだ」と人のアドバイスを聞かずに撮影続行。第二部も失敗写真の量産か。

で、後日その写真を公開するようにちA君に言うと「○○さんに確認したらシークレットだそうです」と返事されたが、「行事の委員だったA君が見たいということにすれば見せてくれるよ」という知恵を与えてA君のPCにコピーしてもらった。

で、さっそく写真を見たところ………またもな写真は殆どない。まさに「なんじゃこりゃ」である。「でも、○○さんはこれでOKって言っていましたよ」だそうだ。エライさんたちの写真を見ることは無いだろうが、個人表彰された人たちならば記念に欲しがるだろうに、「誰にも見せないからこれで良い」という判断なのだろうか。だったら何のために撮っているのか。

端から見るよりも「写真撮影」というものは難しいものだということを分かっていない人が多すぎる。


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