2019年7月12日

「E18-135mm」の比較対象は「ED 14-150mm F4.0-5.6II」

「E18-135mm」がどのくらい使えるのか試し撮りをする日々ですが、「TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」のレベルを知ってしまうと、求めるレベルが高まってしまい、口コミサイトやブログなどで見かける「E18-135mm」の評価には「?」がついてしまいます。中には「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」よりも写りが良いと言っている人までいますが、そんなことはありません。せいぜい便利ズームである「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II」と同等のレベルです。

そこで、試し撮りで1回、サブ機材として北陸旅行で1回だけ使った「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II」を久しぶりに使って写りを確かめてみます。撮影場所は雨上がりの近所のウォーキングコースです。

ホワイトバランスは「くもり」、ピクチャーモードは「Vivid」、そしてシャープネスを「+1」にします。


f/5.6,1/320秒,ISO800,-0.3露出補正,焦点距離150mm

ボディ側の手振れ補正が有効になっている割には、なぜかISO感度が高められてISO800になっています。防塵防滴仕様になった「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II」の光学系はI型と同じはずですが、写りが良くなったような気がします。

高倍率ズームですからボケの綺麗さを求めるのは酷ですが、解像度はそこそこ欲しいものです


等倍切り出し。テレ端でここまで写れば十分に実用的どころか、素直に「ここまで写るレンズだったのか!」と驚かされます。


f/5.5,1/160秒,ISO250,+0.3露出補正,焦点距離80mm

等倍で見れば多少なりとも描写の甘さを感じますが、ピントの精度は高いです。


f/5.5,1/200秒,ISO800,焦点距離80mm

ここでもISO感度が高まってしまいます。そのためか描写が甘くなります。


f/5.5,1/160秒,ISO500,焦点距離75mm

この写真を見る限り中間域に関しては「E18-135mm」と「ED 14-150mm」は同等でしょうか。


等倍切り出し。


f/4.7,1/100秒,ISO200,焦点距離25mm

雨に打たれてヒマワリが下を向いてしまったので昨日と同じ構図にはなりません。色味はこちらが好きです。


f/8,1/60秒,ISO200,+0.3露出補正,焦点距離14mm

ワイド端で絞りf8なら十分実用的な「E18-135mm」に対して「ED 14-150mm」はどうなのか。


等倍切り出し。

「E18-135mm」に大差で負けています。


f/5.6,1/320秒,ISO400,-0.3露出補正,焦点距離150mm

テレ端ならどうでしょうか。


等倍切り出し。

「E18-135mm」より少し良い感じです。

実焦点距離が150mmに対して「E18-135mm」は135mmですが、換算だと300mmと202.5mmと大きく開きます。ぱっと見の綺麗さは「大きく写る」方が有利ですので、厳密に画角を合わせた場合はどうなのかは分かりません。


f/5.5,1/80秒,ISO800,-0.7露出補正,焦点距離70mm

露出補正を-0.7にしてもまだ適正露出になっていません。この状況でISO感度が800まで高まってしまうのは辛いです。


等倍切り出し。

微妙ですが「E18-135mm」の勝ちでしょうか。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II」を殆ど使わない理由はワイド端から中間域の写りがイマイチで、「12-40mm PRO」との差が大きすぎ、望遠側は「TX2でも十分」と判断したからです。

「E18-135mm F3.5-5.6 OSS」のワイド端から中間域は「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II」よりも写りが良いため、軽量な2台体制が必要な場合に「E-M5 MarkII + 12-40mm PRO」と組み合わせるのは、「E-M5 MarkII + ED 14-150mm」よりは「α6400 + E18-135mm」になりそうです。