2004年11月9日

もっと売れる売り方をしてください

オリンパス中間、デジカメ価格下落で純益57%減
「CAMEDIA μ DIGITAL」シリーズや「E-1」を中心に販売したが、価格下落が激しく、利益率が悪化した。

こうなることは誰もが予想できたのは?
コンパクトカメラは半年サイクルでコロコロとマイナーチェンジを繰り返し、市場を無視した見込み生産。完売すればそれで良し次の製品へ、売れ残れば叩き売り合戦。現実には完売することは殆ど無く、「OLYMPUS製品は必ず叩き売りがある」が定着している状態。これでは利益など出るはずありません。マーケッティングに強いCANONとはえらい違いです。無駄なく売って利益を出し、新製品開発に投資して、そして“消費者に受け入れられる価格”で売りまくる。そして売り方も良く知っている。営業力が強いCANONの一人勝ちになってしまうのでしょうか。NIKONも営業が下手ですが、あからさまな叩き売りがないだけイメージダウンにならないのでしょう。

発売当初のE-1ボディの販売価格は「218,000円(税別)」でした。一年後に「12万円台(税込み)」の状態では「1年待ってから買うか」という消費者も出てくるのも不思議ではありません。過渡期にあるものは新しいからこそ購入する意義があるという方針を持っている私は「差額の10万円で十分楽しめたから良いんだ」と割り切れますが、普通の感覚の人には「1年で10万円引き!なんだこりゃ!」となってしまうようです。

同僚M君にE-300を購入するように説得していますが、彼曰く「激安になる1年後に考える」とのこと。それが一般的には賢い消費者の買い物なのかもしれませんが、“デジカメ”という過渡期の製品の場合は少しでも早く買って「旬」のものを楽しむ、それが趣味でしょと言いたい。でも「新しい製品を買って楽しむ」という趣味が無ければ激安になるのを待った方が賢い選択であることには間違いない。

しかし、しかし、しか〜し。でも、でも、でも〜。E-300に関しては大いに売れて欲しい、大ヒットして欲しい。レンズセットで10万円未満の販売価格を設定したということはOLYMPUSが生き残りの勝負にきています。Eシリーズのメリットを全面的にアピールすれば必ず売れる。いつまでもμシリーズの宣伝ばかりしていないで、Eシリーズの宣伝をもっとすべき。

テレビ放送でE-1のCMを見ることなく終わり私はガッカリしています。販売期間に2度のF1があったのにも関わらず、そこで流されたのはOLYMPUSという企業CMであった。E-1に300mmを装着してF1カーを撮影している場面で「これがE-1だ」とやってくれたら良いのに「OLYMPUSです」みたいなオチ。フェラーリーのスタッフがさりげなくE-1を使っているシーンが映し出されたが、あれはE-1オーナーしか分からんだろう。

もっと売れる売り方をしてください。OLYMPUSさん。