2020年2月11日

月刊カメラマンの特集記事「ソニーを止めるな!」は参考になります

デジカメ遊び第一章の時はカメラ雑誌を数冊も定期的に買っていました。当時は店頭購入が当たり前で、どのような記事が掲載されているのかは買わなければ分からず、買いそびれた場合に随分経ってから「買っておけば良かった」と思えるような記事が掲載されている可能性があったからです。

ネットが普及した現在は、すぐに買わなくてもネットでバックナンバーを買うことができるので、読みたい記事が載っている号だけ買うパターンです。


「ソニーを止めるな!」というキャッチが気になって、「月刊カメラマン」2020年2月号をポチッ!


各メーカーの同等品を使ったテストですが、レンズに関してはボディの性能を発揮できるように各メーカーの高級品を使っています。

ソニー α9 II
ソニー α7R IV
ソニー α7R III
ソニー α7 III
ソニー α6600
ソニー α6100
ニコン D5
ニコン Z 7
ニコン Z 6
ニコン Z 50
キヤノン EOS-1D X MarkII
キヤノン EOS R
キヤノン EOS RP
キヤノン EOS M6 MarkII
パナソニック LUMIX S1R
パナソニック LUMIX S1
パナソニック LUMIX G99
富士フイルム X-T3
富士フイルム X-T30
オリンパス OM-D E-M1X
オリンパス OM-D E-M5 MarkIII

ソニーの機種が多い理由は「ソニーの機種 vs 他メーカーの機種」の構図になっているためです。「ソニーのこの機種にぶつけるならどれだろうか」という選択肢です。

◯TEST 01 解像 フルサイズ機(普及機)
ソニー α7 III / キヤノン EOS RP / ニコン Z 6 / パナソニック S1

◯TEST 02 解像 APS-C機
ソニー α6100 / キヤノン EOS M6 Mark II / ニコン Z 50 / 富士フイルム X-T30

◯TEST 03 解像 フルサイズ機(上位機)
ソニー α7R IV / α7R III vs キヤノン EOS R / ニコン Z 7 / パナソニック S1R

◯TEST 04 階調&肌色再現 フルサイズ機(普及機)
ソニー α7 III / キヤノン EOS RP / ニコン Z 6 / パナソニックS1

◯TEST 05 高感度画質[A] ISO12600 フルサイズ機(普及機)
ソニー α7 III / キヤノン EOS RP / ニコン Z 6 / パナソニックS1

◯TEST 06 高感度画質[B] ISO12600 APS-C機
ソニー α6100 / キヤノン EOS M6 Mark II / ニコン Z 50 / 富士フイルム X-T30

◯TEST 07 フルオート逆光ポートレート APS-C機 + MFT機
ソニー α6100 / キヤノン EOS M6 Mark II / ニコン Z 50 / 富士フイルム X-T30 / パナソニック G99 / オリンパス E-M5 Mark III

◯TEST 08 瞳AF[A] フルサイズ機(普及機)
ソニー α7 III / キヤノン EOS RP / ニコン Z 6 / パナソニック S1

◯TEST 09 瞳AF[B] APS-C機 + MFT機
ソニー α6100 / キヤノン EOS M6 Mark II / ニコン Z 50 / 富士フイルム X-T30 / パナソニック G99 / オリンパス E-M5 Mark III

◯TEST 10 高速連写[A] フルサイズ機(最上位機) + MFT機(最上位機)
ソニー α9 II / キヤノン EOS-1DX Mark II / ニコン D5 / オリンパス E-M1X

◯TEST 11 高速連写[B] APS-C機
ソニー α6600 / キヤノン M6 Mark II / ニコン Z 50 / 富士フイルム X-T3

テスト10とテスト11のように“動きもの”をターゲットにすると何をもって良しとするかが難しくなるので、この記事はあくまでも参考程度になりますが、テスト1からテスト9は大いに参考になる内容です。月刊誌の1つの特集記事であるため、各テストはそれぞれ2ページだけというダイジェストです。まるまるムック本1冊分のボリュームになりそうな内容だけにもったいないです。


テスト1からテスト9までは「フルサイズの普及機」「フルサイズの高解像度機」「APS-Cの普及機」のカテゴリでテストしていますが、同一カテゴリの機種でもそれぞれ得意不得意があることがわかります。結輪としては「ソニー機は全ての項目で優れている」となっています。つまり、ソニー機には「苦手」がないということです。

哀しいかなマイクロフォーサーズ機はボロボロな結果が見えている「解像」と「階調&肌色再現」には参加させてもらえません。


最後の総論は私が最近感じていることと同じだったため、「やっぱりそうなんだ」という妙な安堵感があります。「“どうしても”じゃなければ、とりあえずソニー機を買っておけば良い」「独自性が好きならフジのやつ」「強力な手振れ補正、安心のダストリダクション、過酷な使用に耐えられる防塵防滴仕様、頑丈なボディとシャッターユニットなどが必要ならオリンパスのやつ」という雰囲気でしょうか。


もうひとつの特集記事「電子マウントアダプター」も参考になります。「座談会・間違いだらけのレンズ選び」の出席者の中に、マウントアダプターに詳しい人がいて、その人に「マウントアダプターの記事を書いてよ。〇とか△で分かりやすく」と要望している流れがあり、それが実現されたのかもしれません。

「電子マウントアダプター」はレンズとボディの相性問題が大いにあるため、実際には人柱さんたちのレポート次第となりますが、昔からある“マウント縛り”は開放されつつあります。今のところ「EFマウントレンズならいろいろと使いまわしできる」という雰囲気ですが。


もう一冊、「すご玉決定戦!厳選レンズ46本」とキャッチに釣られて「CAPA」2020年1月号をポチッ!

最近発売されているレンズの情報が欲しいのですが、こちらも月刊誌を買い続けていれば網羅できるとはいえ、数ページのために買い続けるのは無駄です。


少し期待していた「すご玉決定戦!厳選レンズ46本」ですが、こちらもページの都合上“ちょっとした紹介”レベルになっています。


「とりあえず高そうなレンズを選んでみました」では参考になりません。毎月掲載されている新しいレンズの紹介記事の方が参考になるので、とりあえずそれらを抜粋して1冊のムック本にして欲しいです。