「Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VM」を少し寄れるレンズにするアイテム

独特な雰囲気がありレンズ中心部分のキレも素晴らしい「Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VM」を「E-M5 MarkII」で使うとさらにキレッキレッになりますが、解像感に関してだけなら「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」と殆ど同じです。使い勝手の点も考慮すると、無理に「E-M5 MarkII」で使う必要があるのか疑問に感じるというのが現時点での感想です。

フルサイズセンサー対応のレンズならば、当初の目論見通りに「α7III」で使いたい。周辺の描写は甘いとはいえ、それはどのように撮るのかという工夫を逆に楽しめるともいえます。“全域まあまあ合格”で良いのなら「SONY FE 35mm F1.8」を使えば良いのです。


「Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VM」は、もともとレンジファインダー機向けのレンズですので“寄れないレンズ”となっています。めいっぱい近づいてもこれが限度です。


中心部分をピクセル等倍で切り出してみました。言われなければ「ピクセル等倍の画像」とは思えないほどです。「フルサイズセンサーなのに2400万画素しかない」がメリットになって無理がありません。


SONY機の場合、露出補正をしなくてもそれなりに適切な露出になりますが、FUJI機の場合は昔のカメラのように自分で判断して露出補正をしなければ、このような白に引っ張られて暗くなります。逆に背景が少しでも暗いと明るくなりすぎる傾向にあるので、カメラを信じて撮りっぱなしというわけにはいきません。


元画像が暗すぎるのでレベル補正してからピクセル等倍切り出しです。「X-T20」がAPS-C機ですので画角が狭くなり、換算60mm相当ということで「α7III」より少しだけ大きく写ります。同じ2400万画素ですので、ピクセル等倍切り出しも必然的に少しアップになります。同じレンズを使っても「α7III」に比べて「X-T20」は描写が甘くなります。

「“ほわっ”と撮りたい時に『X-T20』を使えば良いのかもしれない」と割り切れば良いのかもしれませんが、だったらキレッキレッのレンズを「X-T20」で使う必要は無いともいえます。Xマウント用のエクステンションチューブを買いましたが、出番があるのか微妙になってきました。

センサーのゴミ問題に悩まされるαシリーズは屋外で頻繁にレンズ交換をしたくないため「Eマウント用のエクステンションチューブ」という選択肢はありません。となると「Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VM」の出番も皆無になってしまいます。良いレンズなのに勿体ない。

という悩みを解消するためのアイテムが存在していました。


SHOTEN マウントアダプター LM-SE M (L) (ライカMマウントレンズ → ソニーEマウント変換)ヘリコイド付き


マウントアダプターに“ヘリコイド”という機能が付いているアイテムです。レンズの最短撮影距離よりももっと近くのものを撮りたい時に、マウントアダプターについているリングを回すことで、レンズが少し前に移動します。構造的に繰り出し幅が大きいものは“がたつき”が出るため、「繰り出し幅5mm」のものにしました。


SONY機にはクラシカルデザインのレンズが似合いませんが、レンズフードをつければ見た目は我慢できる範疇に収まります。(※あくまでも私の好みの問題ですが)


こんな感じにテーブルフォトにギリギリ使えそうな撮影距離になります。


繰り出し無しの場合


繰り出し幅5mmの場合

マクロ撮影でなければ必要十分です。「X-T20」で16mmのエクステンションチューブを使った場合に絞りf4でも滲みが目立つので、このレンズは近接撮影を考慮されていません。

さっそく昼の散歩で試し撮り。

2月14日


まずは“繰り出し無し”で撮影していきます。


「α7III」とはいえ少し離れた被写体だとMFでのピント合わせが難しいです。絞り開放で合わせてから、f4あたりまで絞ります。


ここは絞りf8です。


この距離の被写体を狙うと、絞りf4でも被写界深度は浅いです。


ピクセル等倍切り出し。ピントが来ているところと来ていないところがはっきり分かります。


繰り出し幅5mmで一番近づいて撮影。少し寄れるようになりましたが、花撮影というより風景撮りに使うべきレンズですね。


ピクセル等倍切り出し。「α7III」との相性は良さそうです。


ピント精度が求められる被写体を狙ってみます。


ピントがカチッときていて、そこからなだらかにボケていきます。

2月15日


50%トリミング後にリサイズ。絞りf4だと玉ボケが絞りリングの形状のようにカクカクになります。


ここは絞りf2です。


ピクセル等倍切り出し。遠くの野鳥もここまで写っています。


レンズ側を最短距離にしておいてカメラマンが近づいていきカシャ。

数枚のカットだけで短い昼休憩があっという間に終わってしまうので、このレンズを使うなら「時間の制約がない時」に限られるかもしれません。

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