2020年7月8日

赤い列車を相手に流し撮り

近場の撮影散歩も季節の花が無ければネタ不足です。雨上がりの雫撮影にも雫を通して見える景色が変わらなければ飽きがきます。そろそろネタ切れかなぁとなるところですが、昨日少し試した“流し撮り”が意外にも面白いため、撮影散歩のコースをアレンジして線路沿いを歩きます。

7月5日

本日の撮影機材
・OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII
・M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
・ケンコー ミラーレンズ 400mmF8NII


まずは昨日試した「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」です。このレンズは換算120mm相当の中望遠レンズとして使っても良い写りをします。野鳥を撮るには足りないので50%トリミング。

回折現象を避けるため、あまり絞らずにNDフィルターを使います。


(f/11,1/10秒,ISO100,-0.7) 物陰から飛び出す列車を上手く流せたらカッコ良いかもと狙ってみましたが、無謀でした。


(f/11,1/10秒,ISO100,-0.7) こちらは反対方向の列車。普段は人がいないような場所でいつまでも撮っていると、怪しい人になってしまうためこれで撤退。


(f/11,1/10秒,ISO100) 反対側の住宅地の道路から撮影。すぐ近くに停車駅があるため、列車の速度が遅いです。この距離からゆっくり動く列車を流すのは非常に難しいです。


(f/11,1/10秒,ISO100) こちらは駅を出ていっきに加速するため、これまた難しい。


ここからは「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」を使います。NDフィルターの代わりに偏光フィルターを使います。


(f/8,1/15秒,ISO64,換算200mm相当) 車両の運転席あたりを流しの中心にします。


(f/8,1/15秒,ISO64,換算200mm相当) 単純に流すだけなら、もっと速度が速いサーキット撮影が簡単です。ローカル列車の速度は遅すぎます。


(f/11,1/10秒,ISO64,換算70mm相当) もう少し近い場所からさらにシャッター速度を遅くして、なんとか雰囲気作りをします。


本日のメインステージ。


列車が通るまで少し時間があるので、たぶん今年最後の「蓮の花」を眺めながらしばし休憩。


(f/9,1/15秒,ISO64,換算64mm相当) 手振れ補正のモード1のまま撮ってみると、なんと強力な手振れ補正が流し撮りを完全にキャンセルします。これはE-510で検証した時と全く同じです。それにしてもシャッター速度が1/15秒で流しているのに、流していないような写真になるなんて、強力すぎる手振れ補正です。


(f/14,1/10秒,ISO64,換算200mm相当) 手振れ補正のモード2で流し撮り。オリンパス機で全方位流し撮りは未だに無理なんでしょうか。(デジカメ遊び第一章の時は、流し撮りのためにCANON機を追加購入しました)


(f/14,1/10秒,ISO64,換算94mm相当) もっと速度が早ければぐわっと風景が流れて良い感じになるのですが、速度が遅いこの路線では無理そうです。


ここからは「ケンコー ミラーレンズ 400mmF8NII」です。このレンズは全般的に妙に白っぽく霞むので、RAW現像で“かすみ除去”を最大までかける必要があります。


換算800mm相当だと超望遠すぎて、構図探しが大変です。


もう一枚。「念のために超望遠レンズも持っていこう」という場合は、コンパクトなミラーレンズは便利ですが、最初から望遠レンズを使うつもりなら「α7III + SIGMA 100-400mm F5-6.3」が良さそうです。ただし、今回のように3時間以上もぶらぶらするのは辛そうです。


今日もケリが騒がしく鳴いています。※50%トリミング。


飛んでいるケリを換算800mm相当の超望遠のMFレンズで捉えるのは非常に大変です。


換算800mm相当でも1m近くまで寄れるため、花撮影にも使えますが、こちらもむちゃくちゃ大変です。

本日の撮影散歩は3時間30分でした。散歩だけなら2時間弱のコースです。