検索サイト『百度(バイドゥ)』

一昨日の朝一で上司から「これ調べて」って新聞の切り抜きを渡され、その記事は『百度(バイドゥ)』に関するものであった。23日の夜のニュース番組(日テレ)で取り扱っていたため状況はある程度分かっていたけど、「調べて」って何を調べたらいいのやら。「百度の何を調べればいいのですか?」なんて確認できない。新聞記事とかニュースで中国の企業が作った新しい検索サイトであることは上司も当然知っている上での「これ調べて」だからきっと…

まずは「概要、企業背景、提供サービス、検索システム、歴史」については『ウィキペディア(Wikipedia)』をご参照してもらうとして、ブロガーたちのインプレッションはYahoo!ブログ検索で24日午前10時投稿分から順次遡り、参考になりそうな意見をピックアップ。

次に会社のサイトの検索順位をいくつかのキーワードで調べてみた。(もちろんライバル企業も)

GoogleとYahoo!と比較して全般的にどのような傾向にあるのかであるが、漢字が含まれるキーワードの場合に違いが見られる。

ITpro:中国で検索最大手の百度が日本に本格上陸、画像や動画検索も提供
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080123/291884/
< 2000年に中国で検索サービス「Baidu.com」を開始した百度公司は、
< 現在中国の検索サービス市場でシェア第1位。
< 世界的にみても、検索サービスとして米グーグル、
< 米ヤフーに次ぐ第3位のトラフィックを扱う。

< 核となる検索技術は、外部からリンクされている数などで
< そのWebページを評価するグーグルなどとは違い、
< 百度公司独自のアルゴリズムに基づいている。
< 「ユーザーの行動に基づいてWebページを評価するのが特徴。
< また、利用者が入力したキーワードに対し、
< 漢字の多義性を判別する独自技術も組み込んだ

クッキーを仕込んで「ユーザーの行動」を収集。それと「漢字の多様性」ということは「類似語」も検索対象になりそうな気がする。「世界的にみても、検索サービスとして米グーグル、米ヤフーに次ぐ第3位のトラフィックを扱う」といっても中国人の人口が多いから中国人がみんな『百度』を使えばそのくらいにはなるような。

一般の日本人がこれを使うのかどうかとなると、使う必要は全く無く、使う機会も無いと思うけどね。

中国本土以外で『百度』を使う人というのは
・日本在住の中国人
・中国と日本を行き来する日本人
・中国向けビジネスをしている日本の企業のウェブ担当者
のような気がするけど、それ以外で使う理由が見つかりません。

今のところ企業のウェブ担当者としてすべき事は…
「『百度』を使って検索しても自社のページがヒットするのか定期的にチェックすること」
でしょうか。

以上の事を上司には報告しておいた。

昨日、「Google/Yahoo!/MSN 同時検索」に『百度』を追加して「Google/Yahoo!/MSN/baidu 同時検索」にして、さっそくチェックしてみたところ、複合キーワードの扱いに特徴が見られた。「□□□ △△△」と「□□□△△△」のような場合、「□□□」と「△△△」の関連性を見るのか見ないのか、それとも単純に「□□□△△△」として単一キーワードにしてしまうのか。今のところキーワードを分割する精度についてはYahoo!が一番優れていると思うけどね。



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