2019年7月13日

「TAMRON 35-150mm」を「SONY α6400」で使う

キヤノンのEFレンズをソニーのEマウントボディで使うためのマウントアダプターが有名無名メーカーから複数発売されています。

オリンパスのフォーサーズ用のレンズをマイクロフォーサーズのボディに使う場合のマウントアダプターと同様に、AFが効くというマウントアダプターが「SIGMA MC-11」です。オリンパスの場合との違いは、レンズ、マウントアダプター、ボディのメーカーが違うという点。つまり本当に使えるのかどうかは実際に試さないと分からないという人柱頼りのアイテムともいえます。もともとシグマのレンズをαボディで使うために用意されたアイテムですので、シグマが検証したレンズ以外は動作保証外です。

「TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD」をポチッする時にギリギリまで悩んだことがあります。それは「α6400が動物瞳AFに対応する」と告知されたタイミングだったこともあり、「SEL24105G」を「α6400」で使えば換算36-157.5mmになり、「EOS 6D MarkII + TAMRON 35-150mm」と画角がほぼ同じになるからです。しかし、いくら物欲の勢いとはいえ「α6400 + SEL24105G」だと約25万円の出費になってしまいます。あれもこれもと買わずに計画立てて機材を揃えていくのなら良いのでしょうが「撮ってみたい」「使ってみたい」が動機になっているため、半年後、1年後のことなど分かりません。


ということで「TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD」をポチッしたわけですが、そのあとに結局「α6400 + E18-135mm F3.5-5.6 OSS」をポチッしたので、「何やってんだか」であります。今さら「SEL24105G」を買うわけにはいかないため、だったら「TAMRON 35-150mm」を「α6400」で使ってみようと思いついたわけで…。


SIGMA マウントコンバーター MC-11

実は結構な時間を掛けて「TAMRON 35-150mm」が「α6400」で使えるのか情報を探したのですが、全く見つかりませんでした。キヤノンのフルサイズ機で使うために「TAMRON 35-150mm」を買うわけで、わざわざSONYのAPS-C機で使うために買う人はいないのは当然かもしれません。「MC-11」はダメ元で買うような価格ではありませんが、「使ってみたい」に勝てずにポチッしました。仮に使えなかったら使えるレンズを買うことになるという泥沼に入り込むことになりかねません。


「TAMRON 35-150mm」「SIGMA MC-11」「SONY α6400」の組み合わせだと、非常にバランスが悪いです。必ずレンズを持たなければ、マウントが壊れそうです。


「EF50mmF1.4USM」と組み合わせると見た目がかなり良くなります。

心配だったAFですが「TAMRON 35-150mm」「EF50mmF1.4USM」ともに機能します。しかし、「TAMRON 35-150mm」の手振れ補正は機能しません。もともと動作保証外のレンズでありAFが機能するだけでありがたいです。

さて、なぜこのような無意味なことをしたのかは…


動物瞳AFのためです。ダメ元でしたが、「TAMRON 35-150mm」「EF50mmF1.4USM」ともに動物瞳AFも機能します。CANONかOLYMPUSのボディに動物瞳AFが搭載されるまでの繋ぎとして「α6400」を買ったため、「α6400」用の高級レンズを買う予定はありません。

すでに日が沈んでいますが、ぎりぎり撮影が可能な時間帯ですので、AFの精度の確認のため少し撮影散歩。


f/4,1/200秒,ISO800,焦点距離105mm

AFは遅く迷いやすいですが、キッチリ合います。


f/4,1/100秒,ISO1600,焦点距離150mm

プレビューで確認しながら「なんか妙にノイズが多いなぁ」と思ったら、ボディが「α6400」だったことを忘れていました。「EOS 6D MarkII」との差は大きいです。


f/2.8,1/60秒,ISO1250,焦点距離35mm

「TAMRON 35-150mm」はワイド端からテレ端まで写りが良いです。ゆえに「使ってみたい」となるわけです。だったら「E-M5 MarkII」でも使うかとはなりません。素直に「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」を使えばいいです。といっても「40-150mm F2.8 PRO」は娘のお気に入りですので、なかなか貸してもらえません。


f/4,1/160秒,ISO1600,焦点距離135mm


f/4,1/800秒,ISO400,焦点距離150mm


f/4,1/2500秒,ISO1600,焦点距離150mm

この月の写真は等倍切り出しです。


f/1.4,1/100秒,ISO800,焦点距離50mm

「EF50mmF1.4USM」も試してみました。被写界深度が浅すぎるため手持ち撮影ではピント合わせが難しく、5枚ほど撮った中の1枚です。僅かなブレが分かってしまうため、1/100秒でギリギリなんとかという状況です。

で、やれやれと思ったのですが…

夜中のうちに充電して、翌朝になって電源を入れると全くレンズを認識しません。電源を何度入れ直しても液晶モニターは真っ黒なままです。思わずα6400が壊れたのかと冷や汗が出てきます。落ち着いて「E18-135mm」に付け替えると何事もなかったように普通に使えます。改めて「SIGMA MC-11 + TAMRON 35-150mm」に付け替えると…

使えました。

USB充電後の最初の電源ONの時に何かしらのことが起きているのでしょうか。