2004年6月8日

コンテストは銀塩オンリー?

同僚から「三ヶ根山撮影会」の情報をもらいました。カキツバタ、菖蒲、そして紫陽花、5月から6月にかけて各地で中日新聞主催(or協賛)の撮影会が開かれますが、どこかにそれらのスケジュール表が掲載されていないのか探してみましたが、ぜんぜん見つかりません。中日写真協会のオフィシャルサイトすら無いのが現状で、各支部の非常にローカルなサイトがある程度。デジカメがいまだにNGというのもなんとなく分かるような…。

ただ、中日写真協会が時代の流れに遅れているのも事実ですが、各コンテストのスポンサーに原因があると私は勘ぐります。中日写真協会の主催のコンテストには、必ず「FUJIFILM」がスポンサーにつきます。となるとデジカメNGの理由は明確で、「FUJIFILM」としてはフィルムを使ってもらう事に意義があるわけで、コンテストへの応募の条件は「FUJIFILMのフィルムで撮った写真」となるわけです。

CANONのWebサイトにCANONの社史が掲載されていますが、「カメラが売れても儲かるのはフィルムメーカーだけだ」のようなことが書かれています。昔のカメラは今とは違い、買えば十数年使うような製品でした。よって絶対的に売れる台数は限られてきます。一般庶民がカメラを手に入れて写真をバンバン撮ったとしても、儲かるのはフィルムメーカーと現像とプリントをする業者です。よってフィルムを大量に使わせるために「コンテスト」を開催する意義がフィルムメーカーにあったわけです。時代は変わり、一部の「昔からのカメラマン」を除きデジカメに移行してしまったといえます。デジカメメーカーは次々と新製品を発売して利権をフィルムメーカーから奪取しようと必死。そしてその恩恵を得ているのがメモリカードメーカー。

撮影会への新規参入者の多くはデジカメ使用者だと思われますが、参加しても応募することができない事実。「昔からのカメラマン」のためのコンテストというものが、いつまで続くのであろうか。