2019年11月8日

キレッキレッなレンズ「SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art」を再び試す

オリンパスのPROシリーズの単焦点レンズの写りはとても良いようですが、それに相応しい価格ですので当然と言えば当然です。しかし、いくらレンズが良くても“センサーのサイズ”という壁を越えることはできません。うちの娘がポートレートにハマりだしてPROシリーズの単焦点レンズも買い始めた時に「そこまで求めるならフルサイズ機にしておけ」と私は助言しました。

私に似たのか、うちの娘も自分で試して納得してから次に進むという性分ですので、マイクロフォーサーズ機の限界を感じてフルサイズ機へ移行中です。機材には適材適所というものがあり、手っ取り早くポートレートの出来を求めるのならフルサイズ機です。

「EOS 6D MarkII」を使い始めて「SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art」と「SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art」をすぐに購入した娘曰く「Artはすごい」とのことですので、晴天日に改めてそのキレ具合を確認することにしました。

まずは朝のウォーキングコースです。


絞りf/4

少しずつ秋の景色になってきました。この時間帯の日の高さを使ってレンズ性能を確かめます。安物レンズだと全体的にもやっとしてしまうところですが、カッチリ写っています。


絞りf/1.8

近接撮影なら絞りを開けますが、あえて1.8にしました。これはSONYの35mmのF1.8またはF2.8を買おうか迷っているため、焦点距離35mmの絞りf1.8のボケ具合を知りたいためです。


絞りf/1.8

こちらはいつもの構図で撮影。さすがのボケ具合ですが、ハッキリクッキリの反動なのか、なんとなく硬い感じがします。


絞りf/1.8

汚さが全くなく前ボケがかなり素直な感じです。


絞りf/4

遠景は絞りf4で撮影。このレンズは風景撮りにも使えますが、後ほど…


絞りf/1.8

僅かなピントのズレが全てわかってしまうため、この近接撮影にはMF必須です。


等倍切り出し。全く問題ありません。

ここからは昼の散歩コースです。


絞りf/4

遠景はどうでしょうか。


等倍切り出し。シャープネスは、きつくない感じですので、レタッチで好みに仕上げるのが良いかもしれません。逆にきつすぎると後処理でどうにもならなくなります。


絞りf/1.8

慎重に近づきますが、いつ逃げてしまうのか分からないため、微妙な間合いで「APS-Cサイズ撮影」。


等倍切り出し。こちらもピント面は柔らかい感じです。


絞りf/1.8

熟過ぎた柿を主題にしたいのですが、これ以上近づけません。この場合は「絞りf/1.8」では中途半端になってしまっています。

で、話は少し戻って、このレンズは風景撮りよりも人物撮りに適しています。写真の公開はできませんが、会社の同僚たちを0.5~1mの距離で少し撮ってみたところ、瞳AFに助けられ、気楽に絞りf/1.8でカシャカシャ撮れ、PCで確認してみると「キレがある明るい単焦点レンズ」らしい写りをしています。うちの娘はポートレートのためにこのレンズを買ったわけですので、「Artはすごい」は当然の評価なのかもしれません。

ということを踏まえて…

・SIGMA 35mm F1.4 DG HSM (Art) SE
・SONY FE 35mm F1.8
・Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA
・35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053) ※2019年12月5日発売

どれにしようかという話ですが、ポートレートの予定が無いなら「F1.4」とか「F1.8」は要らないかなとなります。「F2.8」で良いのなら「35-150mm F/2.8-4」のワイド端と同じではないかとなってしまい、堂々巡りです。