2020年4月13日

フルサイズ機用のレンズをAPS-C機とマイクロフォーサーズ機で使う場合

「Voigtlander NOKTON 50mm F1.2 Aspherical VM」を「α7III」で使うとそのキレの良さに驚くばかりです。

明るい単焦点レンズ「Voigtlander NOKTON 50mm F1.2 Aspherical VM」試し撮り

「今まで買ってきたレンズの中で最高ランクの写りです」と妙にワクワク感が高まり、「これならX-T20で使ってもキレがある写りをするはず」と期待を込めて使ってみましたが、「あれ?」とちょっと期待外れな結果になりました。

キレッキレッな単焦点レンズ「Voigtlander NOKTON 50mm F1.2 Aspherical VM」を「X-T20」で使ってみる

やっぱり「X-T20」の「X-Trans CMOS Ⅲセンサー」が悪さしているのかなと諦めて、だったら「E-M1 MarkIII」ならキレッキレッのはずと思い込んで試してみました。

ソメイヨシノがようやく開花した(明るい単焦点レンズを「E-M1 MarkIII」で試す)

「α7III」で使うと「むちゃくちゃすごいレンズ」ですが、「E-M1 MarkIII」で使うと「まあまあ良いレンズかな」といった具合に約12万円という価格に見合わない性能になります。

なんでかなぁ…

少し冷静になって考えてみれば当然と言えば当然のことです。フルサイズ機用のレンズをフルサイズ機で使えばレンズの全面を使いますが、マイクロフォーサーズ機で使えばレンズの中心部分しか使いません。

2000万画素のマイクロフォーサーズ機と比較するなら8000万画素のフルサイズ機が必要です。2400万画素しかない「α7III」と約2037万画素の「E-M1 MarkIII」を同一のレンズで撮ってピクセル等倍の比較することの意味がないのです。

デジカメ遊び第一章の時、鳥撮影のために「シグマ 170-500mm」を購入して「E-1」で使ったことがあります。

鳥撮影の秘密兵器到着
超望遠で鳥撮影
安城市内で鳥撮影

ここまでで「評判とは違って、なんか写りが悪いな」と感じていましたが最後の悪あがきで…

競走馬に挑戦

「E-1+シグマ170-500mm」より「E-300+ZD50-200mm+テレコン1.4」の方が写りが良かったため、「シグマ170-500mm」を使うことを諦めました。

以上を踏まえて「Voigtlander NOKTON 50mm F1.2 Aspherical VM」を「α7III」「X-T20」「E-M1 MarkIII」で使った時の写真で比較してみます。


「α7III」


ピクセル等倍切り出し。キレッキレッの写りです。


「X-T20」


ピクセル等倍切り出し。同一のレンズを使っても少し甘くなりますが…


フルサイズ機「α7III」をAPS-Cサイズになる「クロップモード」を使うと「3936px × 2624px」になります。「X-T20」で撮った「6000px × 4000px」を「3936px × 2624px」にリサイズしてから「800px × 800px」分を切り出し。 大きいサイズ

キレッキレッに戻りました。


「E-M1 MarkIII」


ピクセル等倍切り出し。こちらはさらに甘くなります。


フルサイズ機「α7III」の「6000px × 4000px」を50%トリミングしたものがマイクロフォーサーズ機と同等になるため、「E-M1 MarkIII」で撮った「5184px × 3888px」を「3000px × 2250px」にリサイズしてから「800px × 800px」分を切り出し。 大きいサイズ

少しマシになりますが、「X-T20」ほどのキレがありません。


「α7III」


ピクセル等倍切り出し。


「X-T20」


ピクセル等倍切り出し。


「X-T20」で撮った「6000px × 4000px」を「3936px × 2624px」にリサイズしてから「800px × 800px」分を切り出し。 大きいサイズ


「E-M1 MarkIII」


ピクセル等倍切り出し。


「E-M1 MarkIII」で撮った「5184px × 3888px」を「3000px × 2250px」にリサイズしてから「800px × 800px」分を切り出し。 大きいサイズ

フルサイズ機用のレンズをマイクロフォーサーズ機で使うの場合は妥協が必要ですが、APS-C機なら66%リサイズすることで全く問題ないため、購入したVoigtlanderの3本は「X-T20」で使うことになりそうです。