2020年6月16日

明るい超広角レンズ「SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS」雨上がりの試し撮り

手っ取り早く超広角レンズの描写力が分かりたければ青空の風景を撮れば良いのですが、「SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS」購入後に一度も晴天日がありません。早朝の散歩で少し撮っただけでは初期の不具合などに気が付かない可能性があるため、いつもの鞍ヶ池で試し撮りします。

雨が止んだタイミングを狙って撮影開始ですが、完全に止むことはなく、時折思い出したかのように降ってくるため、その中で防塵防滴仕様ではない撮影機材を使うことはストレスになります。

6月13日

撮影機材
・FUJIFILM X-T20
・SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS BK (Xマウント)


まずはいつもの遠景です。


ピクセル等倍切り出し。ちょっと甘いかなという感じはしますが、約3万円の焦点距離12mmのレンズなら十分すぎる写りです。


さすがに雨の日に散水はありませんね。ちょっと残念。


右上をピクセル等倍切り出し。さすがに像が流れますが「なんじゃこりゃ」という感じではありません。


超広角レンズの難しさは「広く撮れば良い」というわけではないからです。


晴天日だとどうなのか分かりませんが、周辺光量落ちは大きいようです。それを上手く使えば演出になるので、周辺光量落ちはデメリットばかりではありません。といっても晴天日に試さなければ、メリットになるのかどうかはまだ分かりません。


ピクセル等倍切り出し。意外にも結構しっかり写っています。数万円のズームレンズでも広角側だと「なんじゃこりゃ!!」と投げ捨てたくなるレンズがあるので、単焦点レンズなら廉価品でも十分に写るようです。


今日は木曽馬が見当たりません。まだ馬小屋の中でしょうか。


ここまで写っているのなら遠景の風景撮りにも使えます。


これは撮影中でも「?????」になりましたが、FUJIFILMのデジカメの個性なのか黄色が金色ぽく発色しています。


「列車内を撮影するなら超広角レンズは必須」と感じられる瞬間です。ここは焦点距離28mmあたりで撮っても面白くありません。


毎週のように通って機材のテストの被写体にしているためか「このオッサンまた来たよ」という表情のワラビー。


ピクセル等倍切り出し。ワラビーの顔のところの描写が甘い理由は被写体ブレの可能性が高いです。シャッター速度が1/27秒になっています。


ここは連写した中の一枚。妙に描写が甘いですが…


ピクセル等倍切り出し。シャッター速度が1/38秒だったので、被写体ブレしています。


手振れ補正を搭載していないため、ここだけはISO感度オート800にしてみたところ、ISO感度800のシャッター速度1/500秒でした。ISO感度オートの場合のクセがまだ分かりません。


ピクセル等倍切り出し。焦点距離12mm(換算18mm相当)の絞りf/2.0だと意外にもピントがシビアであることが分かる一枚です。


超広角レンズの扱いは難しいですが、それゆえに撮影者の個性が出るともいえます。