2020年9月13日

超望遠コンデジ「COOLPIX P950」試し撮り(カワセミ)

9月8日 朝

新しいデジカメが届いたら、まずは朝の散歩で試し撮りです。

A1000片手に散歩している時に見かけたカワセミの親子に逢えることを期待して、5時起きでウォーキング開始。

全てRAW現像です。


高感度に弱い「1/2.3型原色CMOS」ですので、ISO1600だと取り合えず撮りましたという雰囲気になってしまいます。


ISO100

日の出時刻に合わせて自宅を出ましたが、残念ながら朝陽を見ることはできませんでした。代わりに雲がオレンジ色に照らされていて、「あーここはオリンパスの魚眼レンズで撮りたいなぁ」と思えた光景です。A1000同様にP950に関しても色味は諦めるしかありません。


換算24mm相当。いつもの画角です。ここからいっきにズームインすると…


建物前に停められた車のナンバーまで写ります。すごいことです。

近所の池に到着するとタイミングよくカワセミがいました。いつもより近い場所にいたので、慌ててカメラを構えると気配を感じたのかあっという間に低空飛行で逃げてしまいちょっと残念。カワセミはある程度の周期で縄張りを巡回するので、10分から20分待てば再び現れるはずです。


先日も見かけた合体トンボ。ピントが合っていないのではなく手振れでした。換算2000mmで1/30秒は厳しいかもしれません。


換算800mmで1/30秒ならブレなくピントもキッチリきています。

先日見かけた場所辺りで、カワセミの鳴き声が聞こえたような気がしたので向かいます。


小さいカワセミがいました。すぐに逃げられる可能性があるため、まずは換算550mmでカシャ。ここのカワセミを撮るなら400mmとか600mmでは全く足りないことが分かる1枚です。


1/30秒,ISO360,換算2000mm

換算2000mmならここまでアップになります。しかし、手持ちで1/30秒では手振れします。


1/250秒,ISO1600,換算2000mm

早朝&日陰ということもあってシャッター速度を稼ごうとするとISO1600まで高まり、描写が甘いです。


1/100秒,ISO1000,換算2000mm

手振れを少しでも抑えるために柵にカメラを置いてみます。ISO1000でも描写が甘いですね。それにしてもカワセミの幼鳥のしぐさが可愛いです。


1/60秒,ISO640,換算2000mm

ISO640でも描写が甘いです。結論からするとISO400でも“いかにもコンデジ”という感じの甘さになるので、そこそこ写りを求めるならISO200までです。P950はあくまでも「今まで撮れなかったものが撮れた」という遊びを楽しむデジカメです。


我が子が心配になったのかカワセミに成鳥がやってきました。明らかに鮮やかさが違いますね。


1/250秒,ISO1600,換算2000mm

ちょこちょこ動くので、被写体ブレを少しでも抑えるために1/250秒を確保。ISO1600でも足りないため、RAW現像時に露出補正しています。


50%リサイズ後にトリミング。


こちらはJPEG撮って出しを50%リサイズ後にトリミング。やはりRAW現像は必須かもしれません。


カワセミの親子。P950だからこそ撮れた一枚です。かなり離れた場所にいるため、特に小さい幼鳥を肉眼で見つけることは難しいです。


1/250秒,ISO110,換算500mm

自宅に戻るとムクドリの親子がいました。この電線にとまっているムクドリが私の車に糞攻撃をします。困ったものです。


1/250秒,ISO125,換算2000mm

ドアップで見るとムクドリの幼鳥も可愛いですね。


ピクセル等倍切り出し。低ISO感度で撮ることができるなら、P950もクッキリ写ります。マイクロフォーサーズ機のISO800くらいでしょうか。

9月8日 昼

昼の散歩で使ってみました。


1/800秒,ISO100,換算24mm

ワイド端の写りはどうでしょうか。


ピクセル等倍切り出し。超望遠レンズが必要な時にP950を使うわけですので、ワイド端でこのくらい写っているのなら十分。


1/320秒,ISO100,換算2000mm

24mmから2000mmまで、いっきにズームイン。

9月8日 夜


P950には「鳥」と「月」をターゲットにした特殊な撮影モードがあります。「月」を選択して、ど真ん中に月が来るようにフレーミングしてシャッターを押すと、いっきにズームされて適切な露出設定で撮ってくれます。

ただし、換算1000mm相当になってしまうことと、なぜかJPEGオンリーになっています。


1/50秒,ISO400,換算2000mm,WBオート

そこで通常モードで撮ってみますが、WBがオートだと赤みが消えてしまいました。


1/40秒,ISO200,換算2000mm,WB曇り

「今日の月は赤いなぁ」と感じたとおりに赤い月になりました。

P950をショルダーバッグに収納して撮影ポイントまで徒歩で移動。ささっと取り出してカシャ。何事もなかったようにその場を立ち去る。その気軽さがP950にあります。今の世の中、大砲のような機材を担いでウロウロしていると通報されるかもしれませんね。

9月9日 昼


1/250秒,ISO110,換算2000mm

晴天日限定ならP950でもここまで写ります。というよりは、昼の散歩で使う機材でここまで写るものは他にはありそうもありません。