2020年11月1日

トレード要員の「X-E3」と「G3X」でコスモスを撮る

今年も撮影機材を爆買いしたことで使う可能性が低い機材が増えました。年末までに整理しておく必要がありますが、無暗に増やしたわけでは無く一応はそれぞれに役割があるため、明らかに「これは要らんだろう」という機材はありません。

しかしながら、現状維持では新たに機材を買う理由が無くなり、機材遊びの面白さが半減してしまいます。

今年はコロナ禍のため、出かけるチャンスが少なく、「冬の北海道」以降は、「夏の日間賀島・篠島」と「秋の金沢・白川郷」程度です。本来ならそれらで使った機材が本当に必要とされている機材であるわけですが、“遊び”という要素も捨てがたいです。

冷静になって考えると“僅かなこと”に拘って機材を増やした経緯が多いため、そこを改めて考え直すと、直近で整理される機材が見えてきます。

切っ掛けは、「RX100M3」が思いのほか写りが良いことが分かったからですが…

「X100V」のように使えるかもしれないと想像した「X-E3 + XF18mmF2R」ですが、結局のところ手振れ補正がないため、使い勝手が非常に悪いです。手振れ補正のために購入した「XC15-45mm」は小さくて軽くて良いのですが、肝心の写りが「RX100M3」と同等か劣ります。意外にも良く写る「7artisans 35mm F1.2」はあくまでも遊びであって、“あえて使う”と持ち出さなければ使うことはありません。

Xマウントのレンズには「小さくて軽くて写りも良い標準ズーム」が存在しません。つまり、色味を楽しみたい、見た目が良いという理由で購入した「X-E3」ですが、今後の出番はありません。

ならば「小さくて軽くて写りも良い標準ズーム」はどうするのか。もともとこれについては「G1X MarkII」になるはずでしたが、開放絞りの描写が甘すぎるため、ちょっと使う気になれません。

で、発売当初に「これは必要ないよなぁ」と思えたレンズにロックオン。あくまでも“あえて”ですが、そのレンズがあれば、「G1X MarkII」と「X-E3 + レンズ3本」の出番はゼロになります。どうしても携帯性を優先する場合は「RX100M3」がありますので。

「G1X MarkII」と「X-E3 + レンズ3本」を売却してオシマイで終わらないところが機材遊びという道楽です。

多くを求めなければ、オールラウンダー「G3X」の写りには不満はありません。換算24~600mm相当のズームレンズですので、島猫の撮影でも大いに役に立ちました。しかしながら、発売されたのが6年も前だと、それなりに欠点はあります。

「G3X」にはEVFがありません。ついついEVFがあるつもりで構えて「そういえば無いのか」とカメラを顔から離すことが頻繁にあります。換算600mm相当でEVFが無いという点はかなりキツイです。

RAWモードでの連写は、連写とは思えないほど遅いです。動きものを撮る時は連写せずに一発撮りを強いられます。そこが他の快適な機材をしばらく使った後に「G3X」を使うとストレスを感じる点です。

そして致命的な欠点があります。少し離れた場所にいる野鳥にはドアップにならない限りピントが合わないのです。今どきの機材と比べるとAFは弱いです。

CANONには「G3X」の進化版が存在しないため、改めて調べてみると、もともと価格が高すぎて見送った機材に行き当たりました。「G3X」「X-E3 + レンズ3本」「シグマのマクロ」を下取りに出せばなんとかなりそう…

ということで、前置きが非常に長くなりましたが、「X-E3」と「G3X」をトレードに出す決断をするための最終確認を兼ねてコスモスを撮りにいきました。

10月24日

まずは「X-E3 + XC15-45mm」です。


ワイド端

ストレスなく連写は可能です。描写を気にしなければ良いのですが、これで良いのなら「RX100M3」でも良いです。


テレ端

「XC15-45mm」のテレ端は非常に甘いです。鮮やかさはさすがです。


「X-E3 + XC15-45mm」だけしか持っていなくて、他と比較することが無ければ十分満足するのかもしれません。


パッと見は良い感じですが。


ピクセル等倍切り出し。妙に立体感がないと思える理由は、この描写の甘さにあります。


遠景になるとさらに甘くなります。


ピクセル等倍切り出し。これならコンデジで良いかなと思えるわけです。

次に「G3X」です。


連写せずに一発勝負です。「X-E3」の鮮やかさに比べると少し濁ったような印象を受けます。


さて、これが一番大きい欠点です。


ピクセル等倍切り出し。何度チャレンジしても鳥にはピントが合いません。


それでも「G3Xで良いか」と思える写真が続きます。


ピクセル等倍切り出し。「X-E3 + XC15-45mm」に比べてハッキリクッキリ写ります。


換算600mm相当でコスモスを狙ってみます。


ピクセル等倍切り出し。テレ端でもここまでハッキリクッキリ写ります。


動きものも一発勝負で撮れば良いと割り切れば良いのですが…

「G3X」「X-E3 + レンズ3本」「シグマのマクロ」を下取りに出せば、オールラウンダー「G3X」の性能を大きく上回るスーパーオールラウンダーの某機種が手に入るなら、この際そうするかと決断してポチッポチッポチッ。

ところが、マップカメラから届いた梱包箱に売却品を詰めてコンビニへ持っていき、やれやれと思った時…

なんと、レンズを1本入れるのを忘れました。「お受け取り予定金額:9,020円」が「お支払金額:25,020円」になってしまったことで、余計な物欲が発動します。

さらなる追い打ちで、マップカメラに買取申し込みしたのが10月23日のことですが、なんとその一週間後の10月30日の朝、キタムラから買取額20%アップのメールが届き、そこにはXマウントの機材が含まれていて、「ほんとタイミング悪すぎ」と落胆することになるのです。買取額20%アップに加えて下取り交換で10%アップですので、マップカメラに比べて結構な差額になります。

続く。