2020年12月4日

「E-M1X」の最新ファームウェアで鳥撮影(試し撮り)

まったく予定していなかった「E-M1X」を購入した唯一の理由は、インテリジェント被写体認識AFが「鳥」に対応するからです。それが無ければ、「E-M1 MarkIII」で十分です。

というわけで、最新ファームウェアが公開される直前に急きょ「E-M1X」を購入。そして公開日にさっそく最新ファームウェアである「Ver2.0」にしてみます。


ファームウェアのアップデートに失敗するとシャレにならないため、説明書きに沿って進めます。


使用するレンズは「40-150mmF2.8PRO + 2倍テレコン」ですので、レンズを付けた状態でアップデートします。とりあえず、レンズのファームウェアは最新の「1.3」で更新なし。「E-M1X」は「1.0」から「2.0」にアップデートされます。


他の機材と違って、「E-M1X」のアップデートは予想より遥かに時間が掛かり、この書き換えの最中は結構ドキドキします。


正常に終了? なぜか英語表記になっています。設定で日本語に戻します。なぜか日時もリセットされているため設定します。


インテリジェント被写体認識AFの選択肢に「鳥」が追加されています。


野鳥撮影の雑誌を狙ってみると、2羽の野鳥を認識しています。


シャッターボタンを半押しすると左側の野鳥にピントを合いました。


カワセミの写真にしてみると、こちらもしっかり認識します。ただし、その下の小さい写真には反応しません。ズームしてみると反応したため、ある程度の大きさが必要かもしれません。


連写攻撃で短時間で撮影枚数が数百枚になるため、64GBのSDカードを2枚購入。

朝の部

さて、少し早く自宅を出て、就業時間前に散歩コースでインテリジェント被写体認識AFの「鳥」を試します。


いつものセキレイがトコトコ歩いています。カメラマンが厳密に捉えなくても、「E-M1X」が「これでしょ」と白い四角の枠でセキレイを捉えます。シャッターボタン半押しでロックオン。あとはひたすら連写します。


こういう時こそAIでロックオンして欲しいのですが、ちょっと無理っぽいです。AIが諦めてくれて、中央にメジロがきた時にカメラマンがロックオンします。


背景が抜ける場所なら、ちょこちょこ動き回るメジロを追っかけてくれます。


ひたすら連写すれば、良いタイミングのカットを撮ることが可能かもしれません。


この場合でもP950だとフォーカスポイントを合わせて、AFでピントがくるまでに時間が掛かりますが、「E-M1X」なら「これでしょ」と爆速で合わせくれます。


この場合はすべてのスズメを認識します。最終的にどこにピントを合わせるのかは「E-M1X」に任せることになるので、どこに合わせたいのか教える良い方法はあるのでしょうか。


ここまでアップだと鳥全体を認識した後にフォーカスポイントが鳥の頭にいきます。


コントラストの問題なのか、手前の枝にピントがきます。なかなか野鳥がいることを認識しません。


微妙に描写が甘いのでピントが外れている可能性が高いです。そしてこの少し後からはすべてピントが大きく外れています。インテリジェント被写体認識AFの「鳥」は逆光に弱い可能性があります。

わずか30分でしたが撮影枚数は400枚。

「40-150mmF2.8PRO + 2倍テレコン」では望遠側が足りないため、早く「100-400mm」が届いて欲しいです。

昼の部

いつもは「P950」を使っている昼の散歩ですが、今日は「E-M1X」です。


ここにセキレイがとまるのを初めてみました。インテリジェント被写体認識AFがガッツリ捉えます。


「40-150mmF2.8PRO + テレコン」で換算600mm相当、さらにデジタルテレコンを使って1200mm相当。「P950」の換算2000mmに比べて、いつもより近づく必要があって、この後に逃げられてしまいました。


ここも換算1200mm相当ではちょっと遠いです。直前の撮影でピント位置が遠景になっている状態で、背景に林を持ってくると手前にいる野鳥にピントが合いません。いったん近くのものにピントを合わせてから改めて野鳥を狙うか、背景を空にするかの二者択一です。


このケースは「P950」だとAFが苦労しますが、「E-M1X」のAIなら簡単に野鳥を認識してくれます。


ここも直前の撮影が遠景ではなかったためか、あっさり捉えてくれています。