Webマスターのメールアドレスが

Webサイトの運営において「Web管理者のメールアドレス」を公開することは義務だと思っていた。

某サイトをやっている時は全てのコンテンツに「問合せはこちらへ」とメールアドレスを記述していたのだが、年月の経過と共に“スパムメール”の数が増えて困ったものである。

“スパムメール”程度のものならば、ひたすら削除するという手間はあるが、他の人に迷惑が掛かることはない。ところが、ある時期から「メールを頂きました」のような「返信メール」が届くようになった。「そんなもの送った覚えは無いぞ」というものばかりである。そもそもこちらから「Web管理者のメールアドレス」で送ることはない。問合せがあった場合のみにこのアドレスを使っているのである。(知人やサイトの常連さんには某プロバイダーのメールアドレスでやりとりしている)

「Web管理者のメールアドレス」は某サイトの立ち上げ時に取得した“hotmail”のものである。ウイルス関連については日ごろから注意を払っているため、「勝手に送信された」という状況は考えられない。そもそも“hotmail”はWebメールであるからしてメーラーでの送信は不可能である。(できるようにする設定はしていない)

考えられることはただひとつ。誰かが“なりすまし”をしているのである。

“なりすまし”のメールのヘッダー情報を見てもらえれば偽者であることは明らかになるのだが、見知らぬ相手からのメールを開いて返信してしまうような「人を疑うことを知らない」人たちに事情を説明するのは大変である。そのような人たちにとっては、メールが届いた時点で、それが偽者からのメールか本人からのメールなのか分かるわけないので、こちらから「先のメールは私が送ったものではありません」などと送っても効果の程はどうなのか。

となれば「返信」をしてもそれを受け取られなければいいのでは?

と思っても「受信拒否」では「一方的に送っておいてどういうやっちゃ」と非難を浴びるに決まっている。全てを解決するためには「Web管理者のメールアドレス」を抹消するしかない。

“hotmail”の規約では30日間ログインしなければアカウントがロックされ、それから暫くするとアカウントが削除されるようだ。そこで2ヶ月間ほど放置してみた。予定通り「ロック」されていた。これで一安心かと思ったら、そのメールアドレスに送ってもすんなり受け取ってしまうようだ。なんじゃこりゃ。意味無いジャン。「そんなメールアドレス無いよ」とサーバが返答してくれなきゃダメじゃん。

いったいどのくらい経てばアカウントが削除されるのだろうと思いつつ、このことそのものを忘れていた。

そういえばと突如思い出して、半年振りに「Web管理者のメールアドレス」にメールを送ってみたら…。

「mail unavailable」になってくれた。やれやれ。



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