アクセシビリティに取り組んでいると必ずブチ当たるのが
「target=”_blank”の使用は控える」
という壁である。
別ウィンドウを出すのはダメだと言われても、ページの構成上どうしても別ウィンドウにしたい場合がある。
「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針」を再度見直してみた。
http://jp.fujitsu.com/webaccessibility/v2/34.html
34. 同一サイト内へのリンクは、同じウィンドウに表示し、新たなウィンドウを開くことは、必要最小限にする。
新たなウィンドウが開かないようにするため、例えば、<a>タグもしくは、<area>タグの target属性は、_blank、_new を指定しないことが望ましい。
以下の場合は、1つだけなら新しくウィンドウを開いてもよい(target属性に同一の値を指定するなど)。
・同一サイト以外のページ
・ナビゲーションの充実したFlashコンテンツ
・ヘルプなど同時に参照したい情報
新しくウィンドウを開いたほうが、内容を参照しやすい場合は、あらかじめリンク元で新しいウィンドウが開くことを明示しておくほうが望ましい。
例えば、「ニュース(新しいウィンドウで表示)」などと表記する。
なるほど「1つだけ」なら“一応”良いらしい。
会社の某ページにある「画像のページへのリンク」に
target=”photo”
を付け加えてみる。
この状態でWebInspectorを実行。
アクセシビリティチェックはクリア。
が、ここで問題あり。当たり前の現象だが。
画像のページ側に細工が必要。
</body>の直前に以下のものを記述。
<script type="text/javascript">
<!–
window.focus();
//–>
</script>
<noscript>このページではJavaScriptを使用しています。</noscript>
とりあえずこれで「target=”_blank”の使用は控える」はクリアになったが、
JavaScriptが使えない(使わない)環境の場合に対処できない。
全てが上手くいくような方法はないものだ。
追記.
あまり「WebInspector」に拘りすぎると「目的」と「手段」を間違えていると外野から言われそうだが、今のところ「これが正しい」が明確になっていないため仕方がない。