無理やり呼び出すなんて

土曜日、日曜日はいろいろとすることがあった。
まずは土曜日の午前中に予定していたものをクリア、午後からは娘の用事でお出かけ、夕食も予定していたとおりの外食。そして深夜までの数時間であることをして、日曜日はプールでのんびりする予定であった。

ところが外食から戻って、しばらくすると電話が鳴った。大切な用事ならば留守電にいれるだろうからと様子見。予想通り無言で切られる。勧誘などの鬱とおしい電話が多いので、なるべく電話には出ないことにしている。ふと電話機をみると留守電が、、、ほかっておけばよかったのだが、再生してみると会社の某氏だった。

「大変なことがおきた」

大変なことって何?
とりあえず会社に電話してみると、、、なんと某氏が生産のデータを消しちゃって大騒ぎしているらしい。M君が「どうしたらいいのでしょう、、、」と悲惨な声で助けを求めている。とりあえず復旧方法を頭の中をグルグルと回しながら考え、M君に段取りを伝える。これを間違えると生産システムにとどめを刺してしまうのでなんども復唱させながら内容確認をする。

復旧方法の段取りさえ決まればM君のスキルならば十分対応できる。「頼んだぞ」と私はM君を信用して愛犬の散歩へ行く。

散歩から戻ると妻が「会社から電話があったよ」とボソッ。電話をしてみるとM君が「生産の人が『停めるな』と怒っていて復旧作業をさせてくれない」と情けない声で言う。こういうのはどっと疲れる。またまた頭の中をグルグルと回し対処方法を考える。「そんなもの更新プログラムを停止させて、クライアントをバックアップサーバに接続させればとりあえずは現場の作業はできるゾ」とグッドアイデアを出す。切羽詰るといろんなアイデアが出るものです。

数分後、張本人の某氏から電話がある。「復旧までにどのくらい掛かりそうですか?」と言うものだから、今までの経験と勘で「4時間!」と答える。「そんなに掛かるのですか」と某氏の情けない声。「ところでM部長が『会社に来い』って言っているのですが、来れませんか?」とふざけた事を言うので「なんで行く必要があるんだ。M君にやることを全て伝えた。それをやるだけだ。」と却下。電話の相手がM部長に代わり険悪なムードに。結局のところ“体裁”のために私が会社に顔を出す必要があるだけのこと。本当にくだらない。あまりにも怒れてきたので「それではM部長も最後まで立ち会いますよね。」と言えば「分ったから早く来い」で電話が切られる。というか私から切ってやった。アホくさ。

会社に行くとなんと復旧作業は10分前に始まったばかり。生産部の抵抗に会い、なかなか始められなかったらしい。さっそくM部長が復旧スケジュールの確認をしてきたので、「ここは○○分、ここは○○分、ここは1時間、ここは1時間30分、そしてここは○○分」と説明。「結局、3時間30分から4時間か」と時計を見ながらM部長。

最後まで付き合うハズのM部長であったが時間が経つにつれ「俺はもう年だ。キツイな~」とブツブツ言い出した。挙句のハテ「お前が帰らないと俺も帰れない。何時まで立ち会っているんだ」と言い出す。呼びつけておいて何ソレ。「もう帰る」と0時ちょっと前頃だったかM部長は帰ってしまった。

1時10分。作業開始から3時間50分、復旧作業完了。やはり私の勘は当った。

通常の処理を一通りさせ、問題が無いことを確認。2時、会社を出る。

2時30分、即効で寝る。

これで予定がめちゃめちゃになった。深夜にかけてやる予定だったものが日曜日の午前に、体力回復のために午後は昼寝。「プールでのんびり」の予定は吹っ飛んでしまった。娘の夏休み最後のイベントだったのに残念。

「呼び出し&トラブル対応」について
数年前の私ならばそれほど抵抗することなく「しょうがないな~」と会社へ出向くことであったであろう。今はとてもその気になれない。なぜならばここ3年間の会社からの酷い仕打ちのせいだ。「こんな会社の為に自分を犠牲にする必要があるのか」そのような気持ちにさせたのはこの会社とそこにいる人達だ。


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