先日参加した「Webアクセシビリティ向上セミナー2006」の件。
今回は「Web2.0」をキーワードとしたセミナーとなったこともあり、過去最高の参加人数だった。各企業(およびITベンダー)のWeb担当者としては「Web2.0」は気になるようですが、現実問題として「Web2.0」のテクニカル面に関しては、趣味としては楽しいけど仕事としては何かと頭が痛くなる問題です。
ユーザインターフェイス(以下UI)については、以前に比べてその進化具合が見た目で分かり、アイデア次第でますます便利なUIになってきますが、この便利なUIが「アクセシビリティ」の低下を引き起こすことになる。
従来よりも遥かに便利なUIであったとしても、それが健常者でなければ扱えないものとなっては「アクセシビリティ」が確保できない。
不便でも障害者(および高齢者)の人がアクセスできるサービスにするのか、絶対的な割合が多い人(健常者)たちが便利に使えるサービスにするのか、その線引きはとても難しく、結局のところ2種類用意すべきなのかと思った。
と真面目な話はこのくらいにして、今回のテーマは「Web2.0時代におけるアクセシビリティ」となっていましたが、なんだか中途半端な内容でした。なんでも「Web2.0」と書いておけば参加者が増えると思われているのか知りませんが、目論見どおりに従来よりも参加人数が多かったようです。
小川氏の講演では「Web2.0とはなんたるか」をとても分かり易い内容で話されましたが、「The Next Web 2006」の時と内容が殆ど同じだったことは残念でした。既に「Web2.0BOOK」も読んでいるし………
新ネタを希望!と思っていたらパネルディスカッションで面白いものを見せてもらえました。それについては近いうちに日の目を見ることでしょう。
失礼ながらも苦言をひとつ。「『Web2.0』といえば小川氏」ですが、くれぐれも“客寄せパンダ”にならないようにお願いします。(そういう私も小川氏の話を楽しみに参加した口ですが)