中小企業の場合、よく分からないものに経費を割り当ててくれません。特に、未だに販売店に目が行っていて消費者を見ていないとなればWebサイトには最低限の費用しか掛けてもらえません。「SEO対策費用」なんてありえない話である。それに加えて「社員が何でもやればいい」という社風であるため、自力でSEO対策をやるしかないわけで、お陰さまで仕事半分趣味半分で楽しませてもらっています。
何でもそうかもしれないけど、興味本位でやっているうちは楽しいもので、あれやこれやと試しているうちに順調に順位アップ。ビッグキーワード(所属する業界ではというレベルで)2個がYahoo!検索で不動の1位を確保、Googleは変動があるものの10位以内を確保。その他のキーワードでも上位に入っていて、結構自慢できるレベル。
で、追加で某キーワードで対策を取ってみたが、これが非常に難航している。ライバル企業たちは10年以上も前から使ってきたキーワードだが、私の勤務先ではそれをあえて使ってこなかった(古臭いイメージがあるためか?)。しかし、ライバル企業の一社が最近になってやたらとそのキーワードで宣伝するようになり、世間的にはそのキーワードが一般的なものとなってきている。それ故に、そのキーワードで検索上位に入る必要があるのだが、長年使ってこなかったキーワードを無理矢理記述してもムリと言うもの。
「ビッグキーワードで上位だからいいじゃん。某大企業のサイトは100位以内にも入っていないしね。」と安心していたのだが、いやはや大企業がやることは、えげつないですなぁ。ビッグキーワードとか関連キーワードで検索すると「スポンサーリンク(スポンサーサイト)」のところにやたらと某大企業が表示されるではないか。
某大企業がWebサイトをリニューアルした時に「これはむちゃくちゃだなぁ。人にもロボットにも優しくないサイトだ。」と思った。案の定、いろんなキーワードで検索してもことごとくランキング外になってしまっていた。それに気がついたWeb担当部署が慌てて「スポンサーリンク」を買い占めたのであろう。Webサイトをまともに作り直すよりは手っ取り早いと判断した可能性大。
今まで「スポンサーリンクなんて」と思っていた。しかし、何も知らない人たちが「検索すると某社が一番上に出てくる」と話題にしているということは“何も知らない人たち”が「スポンサーリンク」をクリックする確率が高いということなのか? 何も知らない人に「あれは広告です。うちのが1位です。」と説明してもねぇ。疲れますよ。
「究極のSEO対策はスポンサーリンクを買い占めること」なんて嫌だな。