12月1日から続いたYahoo!の順位変動、不動の一位を守ってきたキーワード2個がついに陥落した。上位に食い込んできたものはGoogleでの上位を確保しているショップ系サイトであるため、無茶なページ作りをすることができないメーカーサイトとしては諦めるしかない。
しかし、Google検索には見当たらない不思議なサイトがYahoo!検索でTOP5に入っている。それも突然食い込んできた。なんだこれって?
サイトを見ても管理者(運営者)の顔が全く見えてこない。個人なのか? 企業なのか? それともショップ?
書いてあることが当たり障りがない一般知識の羅列で、なんだか辞書のような文面。ページを見れば見るほど怪しくなってくる。問い合わせに関してはフォームでの送信となっているため、連絡先すら分からない。
で、ページの一番下にはさりげなく「SEO業者」のサイトへのリンクが張ってあり、その横には一見無関係に思えるサイトへのリンクがいくつもある。それらのページも同様にいかにも怪しい内容である。試しにドメイン管理者がどうなっているのか調べてみると、いくつかは同じ住所になっていた。
ちなみに某キーワードでTOP5入りしているサイトの内容は、一般消費者が見れば何も問題がないように思えるだろうが、その業界に属する人が見れば非常に違和感を覚えるだろう。複数のサイトから情報を掻き集めていかにもオリジナルコンテンツであるかのような装っているだけのことだ。
以上から推測すると、これらのサイトはSEO業者が自分たちのテクニックを示すために作ったダミーサイトである。Web業者の場合は仕事を売り込むときに必ず実績を聞かれるものだ(私もまずは実績を聞く)。実績が何も無い新規参入の小規模業者が売り込む方法がダミーサイトなんだろう。いくつかの業界向けに実際にサイトを作り、それらがYahoo!検索で上位に食い込めば、自分たちの実力を示すことができる。つまり、このダミーサイトを売り込みたい企業に見せて、「うちに任せてもらえれば御社のサイトはYahoo!でTOP3入りも可能です」と言うわけだ。
同業界のサイトが上位に入ってくるのならば、「うちもまだまだ努力が足りないなぁ」という話であるが、無関係なところがテクニックを披露するために作ったサイトが上位に入ってくるとは非常に迷惑なことです。メーカーサイトゆえに「SEOのためのページ作り」などできないため、誰が見ても違和感がないように細かいチューニングでなんとかしてきたというのに…
SEO業者が「SEO対策」で上位を取れないからといって、無関係な業界向けにダミーサイトを大量に作るとはどういうこっちゃ。
追記.(12月12日)
キーワード1個は1位に戻った。もう1個は3位まで再浮上。(YSTのバグだったのか?)
SEO業者が作ったと思われるダミーサイトは順位が下がっている。所詮はパチモンだな。