所用で過去のメールを発掘していたら、偶然にもWebページ制作会社のA社とやりとりしたメールが出てきた。それは2006年初旬のもので、内容としては「A社のSEOは間違っているのでは?」というものである。
A社に依頼して作ってもらったページを見た他のWebページ制作会社のB社が私宛に「御社のページに施されているSEOは間違っている」と連絡してきたことが発端となっている。
B社は商売ネタゆえ何が間違っているのか教えてくれなかったが、「間違っている」を鵜呑みにして安易にB社に仕事を依頼することはしない。まずは自分で調べまくってみた。ほどなく「間違っている」と言われる理由は分かったが、今となってはSEOの基本中の基本の当たり前のことである。だが「SEO」なんて全く考えてなかった当時は「間違っている」と言われるまで気にもしていなかった。
今となってはB社の一言が「自分でなんとかしてやる」と決断させたことになるが、外部からストレートに指摘されるというのは「切っ掛け」作りになるものです。
「間違っている」を実証するために、テスト的に主力商品のページを修正してみて10日間ほど様子をみたところ、見事に大幅な順位アップをしてくれた。これを根拠にA社との仲介に入っていた某コンサル氏に「A社が施したSEOは正しいのか?」と質問状をメールした。
それから約10日後にA社が某コンサル氏に回答したメールが転送されてきたが、A社としては「うちは正しい」を主張するばかりである。某コンサル氏も「A社が制作する○○○○関連のサイトは常に上位に入っている」と弁護している。契約そのものは完了しているため、これ以上やりとりをしてもムダ。一方的にこちらからこの話を打ち切ったが、某コンサル氏が主張するように特定のキーワード1個だけならTOP10入りもするだろう。今となってはそれなりのテクニックがあれば容易いことだが、当時としてはそれはスゴイ事なんだと思われていたようだ。
それから約2年経過した現在、そのA社がまだ存続するのか気になったため、A社のサイトを見てみた。フラッシュ大好き制作会社らしく相変わらず訳が分からんサイトはまだ存在した。そこにはプログが追加されていて覗いてみると「なんじゃこりゃ?」と誰もが思える内容。たぶん誰にも見て欲しくないものなんだろう。
ここでなーんだと終わらないから日記ネタになったのだが…
A社は社長兼制作者であるA氏と助手が一人か二人で運営している超小規模会社である。そのサイトのグーグルページランクが“6”で、そのブログが“7”である。誰も見ないサイトとブログがその数値を示すなんて明らかに変。もしかしたら数値をごまかす細工がしてあるのか? それを診断してくれるサイトでチェックしてみると「正しい」と判定された。うーん、どうなっているんだ。
もしかしたら…
バックリンクを調べてみた。A社が制作したと思われるサイトが大量に出てきた。しかし、一般企業がWeb制作会社にリンクするか? 怪しいゾ。
フラッシュ大好きA社が作ったサイトはどこもトップページがフラッシュで作られている。もしかしたらこれって…
はい、当たりでした。
<noscript>~</noscript>にA社へのリンクがありました。それもフラッシュ2個設置して、それぞれに…
いやはや「うちは正しい」と言い切ったWeb制作会社が今はこんなことをやっているとは落ちぶれたものです。
<noscript>に他のドメインへのリンクがあればそれを評価しないとしてくれたら、こんな邪道なテクニックが通用しなくなるのに…
何が邪道なのかは → google検索「noscript seo」