朝ドラ「半分、青い。」の舞台になった岐阜県恵那市の岩村には自転車で何度か訪れたことがあります。小さい町ですので自転車でゆっくり回っても10分ほどで終了です。できれば、撮影目的でゆっくり散策したくても、自宅から自転車の自走だと撮影機材の運搬に難ありです。
自宅からそれほど遠いわけではないため「いつでも行くことができる」と思えるからこそ、却って行く機会がありません。
そこで、午前「鬼岩ハイキング」、午後「岩村散策」のスケジュールで出かけることにしました。
撮影機材は鬼岩ハイキングで「α6400 + E18-135mm」、岩村散策で「EOS 6D MarkII + TAMRON 35-150mm」を使います。
ここからは午後の部の「岩村散策」です。
9月7日
岩村城の資料館に車を停めて岩村の町並み散策開始。
レトロな郵便ポストが町に似合います。
岩村醸造株式会社のブランド「女城主」。井伊直虎で有名になった「女城主」ですが、いろいろな事情で「女城主」になった女性は直虎以外にもいます。その中の一人が織田信長の叔母にあたる「おつやの方」です。岩村城の城主を努めた「おつやの方」は武田軍から岩村を守るために武田家の家臣と結婚しますが、後に信長に夫婦ともに処刑されてしまいます。
レトロな薬局
古い建物を維持するのが大変そう。
放送が終わって1年経ちますが、まだまだ「半分、青い。」をアピール。
各地の旧街道の宿場町だった町も年月とともに面影が薄れていきますが、岩村は昔の建物を維持しています。
こちらの観光案内所で観光マップをいただけます。「半分、青い。」の公式グッズもこちらで購入可能です。
「半分、青い。」絶賛アピール中の書店。ここだけでなく全ての商店がそうです。
ここから先が「半分、青い。」の舞台になっていた「ふくろう商店街」です。
日差しが強すぎて明暗さが激しいため、写真撮影には厳しいです。RAW現像でなんとか処理しましたが…
何やら古い自販機類のもの置き場になっている新聞店。
「ふくろう商店街」らしくあちこちにフクロウのオブジェを見ることができます。
ドラマ撮影期間中がいかにお祭り状態だったのか、この解説だけでなく、各商店にこれでもかと貼られている写真を見れば分かります。
こちらの衣服店もロケで使われたようです。
ローカルな岩村駅。旅ネタなら明知鉄道線の「岩村~明智」の区間を乗車するのが楽しそうですが、運行本数が少ないため、その時の思い付きではなかなか実行に移せません。
何も目印はありませんが、ここもロケで使われたようです。
再び「ふくろう商店街」に戻ってきました。
古い電器店。
「半分、青い。」で有名になった岩村には観光客が訪れるようになりましたが、とにかく地理的に不便な場所ですので、「半分、青い。」のお陰で延命できたという雰囲気にしか思えません。
「全ての建物が古い」という町はなかなか見ることができないので、貴重な町であることは間違いありませんが、このまま寂れていくのでしょうか。
何か定期的なイベントでもあれば観光客を呼べるのでしょうが、住民は静かに暮らしたいという可能性もあります。
古いカメラ屋。
「半分、青い。」のお陰で、こちらの五平餅屋さんは繁盛しています。愛知県でも岐阜や長野に近い場所に住んでいると五平餅に目新しさを感じませんが、知らない人からすれば「これが五平餅なのか」という感じでしょうか。
信金も古い建物で営業中。
現地で見てこれからがちょっと心配になった岩村でした。