極寒の期間中にブレーカーが頻繁に飛ぶのでUPSを2台も導入しました。ブレーカーが飛ぶタイミングからして離れに住んでいる弟に原因がありそうですが、その証拠がありません。もやもやしながら「ブレーカーのスイッチごとにメーターが付かないのかな。どこが使っているのか一目でわかるのに。」とツイートすると「クランプ式電力計 で検索」と素早いコメントをいただきました。
クランプ式電力計の価格が高ければ諦めますが、ダメ元で十分買うことができる価格帯の製品が結構あります。実際に自腹で購入して試した人のブログを巡回してからポチッ!しました。
Oregon オレゴン節電アドバイザー+ECOCO 【EMS-100J】
税別8000円が定価らしいのすが、あちこちのショップの価格を見ても殆ど値引きがありません。妙に安い所は“偽物”である可能性があるため避けます。(※DVDで前例あり)
「ECOCO EMS-100J」の製品説明
http://hodogayadenshi.jp/information/1269/
我が家は「40A」の契約ですから電力(ENERGY)のリアルタイムの数値が4.00を超えた時にブレーカーが落ちることになります。つまり「今、スイッチを入れるとブレーカーが落ちるのか?」を判断するための重要な数値というわけです。「弟が電気を使いすぎ!」の証拠をつかむためには、トータル電力(ENERGY)の数値を使いますが、「全体」と「離れの家のみ」の数値が必要です。
「オレゴン 節電アドバイザー ECOCO EMS-100J」は送信機、受信機とも思いのほか小さいです。価格相応の最低限必要な機能しか装備されていないので、無駄に大きい必要はありません。この測定器の原理については、詳しいことが下記のページに書かれています。
一般社団法人 日本電気計測器工業会 クランプ電流計
http://tech.jemima.or.jp/70101.html
さっそく説明書を見ながらブレーカーのケーブルにクランプを取り付けます。「ECOCO EMS-100J」の場合は送信機と受信機を「ペアリング」させるため複数台の設置が可能です。
自宅全体の電力使用量を測定するためにメインブレーカーの二次側のケーブルにクランプを取り付けます。写真のように単相3線式配線の場合はクランプを2個使います。
弟が住んでいる離れの電力使用量を測定するために小ブレーカー(安全ブレーカー)の二次側のケーブルを使いますが、こちらは単相2線式ですのでクランプを1個使います。
パネルを嵌めるためにはケーブルをどこから取り出すのかが悩みどころです。最悪、ドリルで穴を開けようかと思いましたが、小ブレーカー取り付け場所に一つ空きがあったためそこを使いました。
送信機と受信機の間に遮蔽するような障害物が無いことが設置条件になっているため、受信機を玄関に置きました。左が家族全員の電力使用量、右が弟の電力使用量となります。極寒の日にどのような数値を示すのか楽しみです。
ブレーカーが車のエンジンでいうところのリミッターだとすれば、一般家庭の電力使用というものはタコメーターが付いていないMT車を運転するようなものです。電化製品をどこまで同時に使って良いのか気にする人は少ないため、気にせずにスイッチを入れてブレーカーを落とす。それは踏みまくってリミッターが効いてからレッドゾーンまで回してしまったと分かるのと同じ。リアルタイムにどれだけ使っているのか分かればブレーカーを落とすことはなく、どれだけ回しているのか分かればリミッターを効かせることもないわけですから「メーター」というものは重要です。
なぜ、ブレーカーパネルにメーターが付いていないのでしょうか?