「販促費」って

同僚が某展示会で数社のブースでパンフレット類を貰ってきた。日記ネタになるということはもちろん“ライバル企業”のブースへ出向いて貰ってきたということであるが…

大手3社のパンフレット類は各社の個性が出ていて非常に興味深いものになっている。

A社は完全に一般消費者向けの資料となっており、製品アピールから入るのではなく、利用シーンとか一般論から入っており、単なる読み物としても完成度が高い。

B社の資料は技術者集団の企業であるためか、非常にマニアックなものになっており、販売店も一般消費者もきっと理解できない内容であろう。でもモノ好きにはきっとウケが良いだろう。この手のものは個人的に私は好きだ。

C社に関してはあくまでも販売店向けの資料であるが、販売店が一般消費者に説明する時に非常に役に立つものになっている。一般消費者が見ても十分に理解できる内容である。

さて私の勤務先の場合は…

哀しいことに経費削減でまっさきにカットされるのが「販促費」であり、かつ直接的な利益に結び付かないものは即行でカットされる。つまり、一般消費者向け資料というものは作られることはないということである。未だに販売店しか見ていない営業戦略。目先の利益に繋がりやすいものにだけ投資し、長期的な戦略などない。

まあそういうことで、会社のサイトを「一般消費者向けにシフトさせる」と長年取り組んできても、そもそもサイトで使えるような資料すらなく、新規に用意する予算もないわけで、何もない状態では新コンテンツを大々的に投入することなどできるわけない。

A社の資料はそのまんまコンテンツとして使えそうなため、羨ましい限りである。


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