出張報告「N+I 2002」

セミナー参加を目的としていたため、展示会場をあまり回ることができず残念であった。

展示会、セミナーを通してのキーワードをいくつか挙げると「ブロードバンド」「モバイル」「無線LAN」「IP電話」「IPv6」「RTC(リアルタイムコミュニケーション)」「セキュリティ」であるが、「ブロードバンド環境で何ができるか」が供給する側のテーマであり、その反面「ブロードバンド環境が必要なのか」が使う側の意見であろう。「ブロードバンド環境」でなければならないという状況にまだなっていないのが現状であり、「ブロードバンド環境」を必須にするためにはどうしたら良いのかを模索しているのではと感じられる。

「ブロードバンド環境」の必要性を問う前に、ブロードバンドを前提とした仕組み作りを進めてしまうのも一つの手である。そのためには「RTC」といったサービス(使い方)が重要になり、「IPv6」を使って、IT機器、電化製品、ゲーム機、車載機器などを全てネットワークに参加させる必要もあるであろう。

ITに関して従来は企業ユーザが先に使い始め、次に個人ユーザ、そしてホームユースへと広まっていったが、今後は個人ユーザが先を行くように思える。そしてすぐ後にホームユースが続くであろう。企業への導入については企業間で今まで以上に格差が開き、IT関連に投資できる企業だけが新しい技術を使っていくであろう。また投資金額は従来に比べコストダウンどころかコストアップになる。企業にとって本当に役に立つものはそれなりの投資が必要であることを認識する必要がある。そして運用コストが掛かることを経営陣が理解する必要がある。

「全ての機器をネットワークに参加させる」

これが何を示すのか。私は次のように考えます。

「i-JIT(情報のジャストインタイム)」

どこに居ても、必要な情報を必要な時に必要なだけ手に入れることも発信することもできる。

そのような時代が数年後には訪れるであろうと感じられた3日間であった。


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