ビジネスショウTOKYO「Webマーケティングセミナー」

出張二日目。

「Webマーケティングセミナー」

(1)メガメディア時代のメディアミックスとユーザーコミュニケーション

資生堂が取り組んだ「メディアミックス」を自信満々に話されたが、次元が2つも3つも違う取り組みのため、ただただ「すごいなぁ」と思うだけ。

大企業となると闘い方もスケールが大きいもので、中小企業からすれば雲の上の戦いを見せられても参考になりませんが、「メディアミックスとはここまでやるんだ」という“話のネタ”としては参考になった。もし、セミナーの聴講者の中に大企業の人がいたら「うちにできるのか」と真剣に考えていたかもしれませんね。

広告展開についてはテレビ依存の時代は終わったという実話を踏まえた内容でしたし、参考になる部分も結構あり、私としては単純に面白い話を聴けて良かったと思った。

(2)企業ホームページ戦略とログ解析の活用

HONDAのWeb戦略の話でしたが、「真剣にやる企業は徹底的にやるものなんだなぁ」と感心すると共に、自分がやっている事がいかに手抜きであるのか反省させられた。

難点としては講師の方が講演慣れしていることが要因なのか、自慢話や知り合いに対する雑談みたいな雰囲気で終始進められるため、ビジネスショウTOKYOの中の「Webマーケティングセミナー」としては違和感を覚えた。

HONDAの人の自慢話に違和感を覚えるのは、私がTOYOTAのお膝元に住んでいることが多少影響するのかもしれませんが…

「年間3600万人を集客し、月に100万人のユニークユーザを抱えるHONDAサイト」という謳い文句を素直に信じることはできないが、それが事実ならスゴイことだと思う。

「年間3000万人の集客でマスメディアの仲間入り」だそうですが、HONDAのサイトがマスメディアとなっているのかどうか私には分かりません。(HONDAのサイトを見たのは2年以上前だし)

ただ言えることは「ファンを逃がさない」「新しいファンを作る」という役割をHONDAのサイトが担っていて、十分に役目を果たすまでサイトが成長してきたという事実は分かりました。

しかし、「HONDAが好き」だから「HONDAの車を買う」というのはどうかと思う。

SONYと同じで20年前のHONDAと今のHONDAは違う。講演者は“昔話兼笑い話”でシティ、シビック、プレリュードという車名を出したようだが、それらの車が登場した時期のHONDA車オーナーこそがHONDAファンであり、HONDAが好きだからHONDAの車を買っていたハズである。

メルマガを55種類発刊しているが重複して購読している割合が少ない(80%が単独購読)という件の説明があったが、それはデメリットとして捉えていなくて、「セグメントされた個客の関心はきわめて狭い」という分析結果として捉えている。なぜここを問題視していないのか疑問に感じた。HONDAには興味が無く、発売された新車または自分が買った車にのみ興味を持っている人が80%もいるという現実をどうするのか。

次回はHONDAに対抗してTOYOTAのWeb担当者に講演して欲しいものです。


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