新人A君には“次の仕事”のためにWebアプリの開発の勉強をしておくように随分前から言ってきた。しかし、最近の新人君たちは何か切っ掛けが無ければやらないようで、私みたいに興味本位で何かを始めることはないようだ。仕方なく、無理矢理“仕事”を作り、勉強を兼ねて開発するように仕向けたところ、3ヶ月経ってようやく某DBの参照ページを作ったらしい。
作ったものを一部の人に見せているだけで、やるように仕向けた私にすら見せないとはどういうこっちゃ。作ったものは部内に公表せよと伝えたところ、ようやく成果物が表に出てきた。ふむふむ初めてにしては良い感じでは?
ちょうどタイミング良く某部署のB氏がやってきたので、「某システムのバージョンアップはA君(新人君)にやってもらうよ」と伝え、A君が作ったページを見せた。B氏は不安がっているが、まあ何とかなるよと無理矢理説得。
しばらくA君が作ったページをいじくり回していると………これってもしかしたら………やっぱり。
「これってASP.NETの機能を使っているでしょ」とA君に確認すると「そうですが何か問題ですか?」と平然と答えられてしまった。
Webアプリの開発の勉強をしろと言ったけど「ASP.NET」で作れとは言っていないぞ。最初からこんなツールに頼ってはダメだ。基本的な開発が一通りできるようになった後に、「今回はASP.NETでやっておきましょう」と言える様になって欲しいのに、「ASP.NETありき」では先が無いゾ。私が言っていることをA君は理解できない(納得できない)ようで、かなりの不満顔である。
「まずは動くものを作ることが先で、それから勉強します」と、もっともらしいことを言ってくれるが、この「勉強します」がASP.NETでちょっちょっとできる範囲のことじゃ戦力にはならんゾ。
ということでA君が戦力になるまでには相当の時間を要しそう。もしかしたら「ASP.NETではムリです」と開き直ってしまう可能性が高いので戦力にはならないかもしれない。
特定のフレームワークでの開発さえできれば良いのならば、短時間で限られたステージで活躍できる兵隊になれるかもしれないが、それじゃ中小企業特有の“なんでも開発しますSE”にはなれません。ニーズを最大限に満たすことが重要であり、開発側の制約なんて認めてくれませんよ。
「興味本位で何かやる」を今の若い人に求めてはダメなのでしょうか。仕事って与えられるものですか?