テレビ番組で秘境駅を見る度に興味があってもなかなか行く機会がありません。調べてみると、秘境駅ゆえに効率よく立ち寄ることが非常に難しいようで、攻略法を解説しているブログを見てもそれなりの覚悟がいるようです。
マニアじゃなくても秘境駅めぐりを楽しめるツアーがあるようですが、ツアーの本数が非常に少ないため、すぐに予約が埋まり、前々から行くと決めておかなければ受付開始で即ポチは厳しそうです。
そんな中、友人から「ツアーのチケット取れたので行く?」と連絡を貰って、秘境駅めぐりツアーに参加。
11月15日
10周年飯田線秘境駅号
秘境駅号運行日の豊橋駅は、一大イベント状態で駅員総出で盛り上げています。秘境駅号は3両編成ですが全ての席が埋まっているとか。参加者以外にもこの車両を見るためにホームに来ている人もいるとかで、大賑わいです。
新城(しんしろ)
なぜか新城駅に停車して、停車時間が24分もあります。
ツアーの添乗員以外にもスタッフが大勢乗っていて、いろいろとサポートしてくれます。後々分かるのですが、秘境駅に停車中は自由行動になりますが、発車時刻は厳守ですので、参加者が乗り遅れても発車します。よって、スタッフは参加者が乗り遅れないようにサポートするのです。そのお陰か、途中の駅で乗り遅れたという人はいなかったようです。
それから、車掌さんの軽快なトークでツアーを盛り上げてくれるので、駅から駅までの移動中も退屈しません。
各駅での停車時間は短いです。さらに秘境駅の区間に入ると数分感覚で停車するため、「後からゆっくり食事を」というわけにはいかないため、早々とお弁当をいただきます。
シニア向けの弁当なのか一つ一つの量は少なめでも品数が多くて十分に満足です。
柿平(かきだいら) 秘境駅ランキング187位
秘境駅に数えられるのでとりあえず停車。何もない駅です。
東栄(とうえい)
なぜか東栄駅に停車。
大嵐(おおぞれ)
トンネルとトンネルの間にある駅です。
大嵐駅で停まって短時間ながらも周辺散策。時間が短すぎました。
山に入ると曇り空になってしまって、ちょっと残念。
小和田(こわだ) 秘境駅ランキング3位
マニア以外だと今回のメインの駅です。それは駅名に由来します。
記念車両のバッヂ
御婚礼の写真
愛知、静岡、長野の県境
秘境駅ぽい雰囲気の駅舎
天竜川を見ながらのんびりハイキングというわけにはいきません。停車時間が短すぎます。
スタッフさんお勧めの廃墟。
本当に廃墟です。
こちらの建物も廃墟。台風などで倒壊しないのでしょうか。
演出では無さそうですが駅にこんなものが捨てられています。
県境の証明
中井侍(なかいさむらい) 秘境駅ランキング11位
お茶畑があるはずですが分かりませんでした。
伊那小沢(いなこざわ) 秘境駅ランキング75位
ここでは水神弁天岩を見に行く超短時間のハイキング。
哀愁漂うポツンと置かれた公衆電話
平岡(ひらおか)
停車時間は約38分もあって何をするのかといえば、買い物タイムでした。トイレ休憩を済ますとちょっと暇でした。
為栗(してぐり) 秘境駅ランキング14位
ここは停車時間が短すぎて「天竜橋」まで行くことはできませんでした。
田本(たもと) 秘境駅ランキング6位
いかにも「秘境駅」という雰囲気全開です。
金野(きんの) 秘境駅ランキング7位
何もない代わりに駅名標にご利益があるそうです。
千代(ちよ)
ここも何もない代わりに駅名標にご利益があるそうです。
天竜峡
折り返しの天竜峡駅。往路は5時間21分ですが、復路は2時間17分です。
ここで地元ガイドさんによる天竜峡散策です。
時刻は既に15時30分。山間地は既に陽が当たらず肌寒いです。
復路は「ワイドビュー伊那路」でいっきに豊橋まで戻ります。
飯田線秘境駅号の三両編成の席が満席ですから、当然ながら人が多く、秘境駅に来ても秘境駅の空気感を楽しむということはできません。よって秘境駅めぐりの体験版という位置づけになります。気に入った秘境駅があれば改めて個人旅行で訪問しましょう。
慌ただしく時刻表とにらめっこでタイムスケジュールを立てるより、1泊2日にして往路でいくつか、復路でいくつかの秘境駅に立ち寄るのが良いかなと帰りに列車の中で妄想しました。