2012年4月7日~8日
最初の四国遠征は昨年4月の桜巡りでした。今回で6回目となる四国エリアのサイクリング、あれこれ遠回りしましたが、いよい四国遠征ファイナル。3回目の遠征の時に立ち寄った松山城、ここの桜を見てみたいと思い描いていたため、松山から坂出の区間は桜の季節に走ることに決めていました。
日本一周のルートとしては坂出から松山へ向かうべきですが、往路に飛行機を使いたかったため、逆向きのルートになっています。
20120407四国遠征(1)
20120408四国遠征(2)
1日目
いつもなら5時頃には自宅を出て三河安城駅から在来線に乗車しますが、今回は松山空港がスタート地点となるため、いつもより遅い出発。6時40分、新安城駅から中部国際空港までは名鉄の特急で効率よく移動できます。7時37分、空港に到着、さっそく搭乗手続き。ブロンプトンの従価料金は17万円で申告。
8時30分、松山空港行きの飛行機はなんとプロペラ機です。松山空港へのフライトは2回目ですが、乗客数で機体が替わるのでしょうか。
機内で読書をしているとあっという間に松山空港に到着。飛行機は移動時間が短くて移動のための疲労が軽減されます。ところで、今回は着陸の時のGが強烈で前方に体が持って行かれ思わず足で踏ん張ることに…。プロペラ機は減速させるのが大変なのでしょうか。
前回は雨の散策となった「松山城」、今日は満開の桜を楽しめます。
松山の伝統芸能「野球拳 第42回全国大会」が開催中で桜まつりが大いに盛り上がっていました。
小腹が空いたので「伊予柑羊羹」をいただきました。
今回は余裕を持ったスケジュールのため、前回は立ち寄れなかった道後温泉周辺も散策することにしました。伊予鉄道道後温泉駅前に「坊っちゃん列車」が展示されていたので、写真を撮っているとなんと動き出してどこかへ行ってしまいました。どうやらこの蒸気機関車は現役のようです。
ちょうど正午だったこともあって、「からくり時計」も見ることができました。今回の遠征は、いろいろと運が良いようです。
20数年前に車で松山に来た時に立ち寄った「道後温泉本館」。残念ながら今日は外観だけ眺めて撤収します。
「道後公園(湯築城)」も桜の名所になっているようで、大勢の花見客が宴会をやっていますが、このような風景は良く見かけますね。「花より団子」ですので、桜鑑賞という雰囲気ではありません。
さて昼食は何にしようかなと食事処を探しながら先に進みます。やはりここは「讃岐うどん」でしょということで入店。並盛、大盛、特大の三択でしたが、よくわからなかったので特大を選択。しばらくして出された器を受け取るとずっしりと重く、明らかに麺の量が非常に多く、どうやら「特大」というのは「3玉」のようです。おにぎりを諦めれば帳尻合わせができるので、難なく完食。これで本日のゴールまで補給の心配は全くありません。
松山から伊予西条に向かうのなら、今治を経由するのが定番でしょうが、あえて山間地ルートを選択した理由は「桜三里」です。ここから約10kmも沿道の桜を楽しみながら走ることができるハズなのですが…
先に進むにつれて五分咲き、三分咲き、一分咲き、ついに「まだつぼみ」になってしまい、峠の頂上付近では雨が降って来る始末。太陽は見えているため、雨が降っているというよりは、どこからか飛んで来ている雰囲気。しばらく進むと晴天になりやれやれ。
「源太桜」なる看板があったため、細い道を下ってみて探してみるもどれが「源太桜」なのかさっぱり分からず。
麓辺りまで下ると再び桜が咲いているため、ちょっとした標高の差で随分と開花状況が違うものです。ここから先は桜を眺めながら走ります。
衝上断層
今日の宿泊先は伊予西条ですが、明日のために貯金を作ることにしました。チェックポイント毎の電車の通過時刻については事前に調査済みで、時間を見ながら行けるところまで行って、輪行で伊予西条に戻る予定。
国道は大型車の通行量が非常に多くて危険なため、桜三里の終点からは県道を走り、「滝の宮公園」到着。特別何かあるというわけではなく、池の周囲に奇麗に桜が咲き誇っているという雰囲気。よくある風景であるともいえます。
この後は線路沿いの県道は走り、伊予土居駅を本日の暫定ゴールにしました。
18時少し過ぎ、宿に到着。本日のサイクリング、距離は93.32km、高度上昇値は723mでした。
ホテルのレストランで「キツネうどん」と「唐揚げ定食」をいただきました。
「ハタダ滝の宮公園前店」で入手したスイーツをおやつに「四国に乾杯!!」。
2日目
ホテルで入手した西条駅周辺のガイドマップを参考にして、朝食までの空き時間を利用して西条駅周辺の散歩することにしました。
遠征の楽しみのひとつ朝食バイキング。昨日は昼食、夕食共に食べ過ぎだったため、いつもより少なめです。実は、列車の発車時刻が7時21分ですので、あまりゆっくりできないということも「少なめ」にした理由のひとつでもあります。
伊予西条駅から伊予土居駅まで輪行で移動。伊予土居駅から坂出駅までの区間にある「桜の名所」をピックアップしてありますが、細かいタイムスケジュールは組んでいません。今回のような桜サイクリングの場合は、いちいち時間を気にしていたら楽しさが半減するからです。ざっくりとした走行ルートだけあれば、今迄の数多くの遠征で経験値が高まっているので、時間割に関しては結構「勘」が利くのでなんとかなります。
8時頃、伊予土居駅をスタート。本日の最初の立ち寄りポイントである川之江の「城山公園」を目指します。「四国は山ばかり」という印象が強く残っていますが、その理由のひとつが海から僅か数キロ地点で山脈がそびえ立っているからです。この景色だけを見ると、なんとなく鈴鹿山脈に似ていますね。
「城山公園」に近づくと「城」が見えてきました。川之江に城があるというのは調査不足でしたが、城ハンターとしては運が良いです。さっそく激坂をえっちらおっちらと上ると満開の桜が待ち構えていました。
ここは穴場なのか、花見客どころか観光客もいないため、ゆっくりのんびりと写真撮影を堪能できます。川之江城の桜も綺麗ですね。
開花時期が少しずれるハズの枝垂桜もちょうど満開で、城と枝垂桜を絡めて撮ってみました。
桜撮影に没頭しているとそこに現れたのはなんとフジタさん。私のつぶやきを見て迎撃のために立ち寄ってくれたようです。今から徳島エリアの桜を見にいかれるとのことでしたので、来年の桜の季節に再会を誓ってお別れ。
いままでも遠征先で御当地ソフトクリームを食べてきましたが、道の駅とよはまの「和三盆糖ソフトクリーム」も美味です。間違いなくお勧め。
次の立ち寄りポイント「琴弾公園」には「銭形」があることをフジタさんに教えていただきました。遥か昔にガイドブックで見た記憶がある「銭形」は「琴弾公園」にあったのか…。すっかり忘れていました。
これまた激坂をえっちらおっちらと銭形展望台目指して上ると、「写真で見たことがある!」という光景が現れました。
この銭形を見た人は健康で長生きできて金に不自由しなくなるといわれているらしいので、旅人には最高の御利益というわけですね。
「琴弾公園」の桜。これもよくある風景でしょうか。
1箇所くらい参拝しておこうかと思いつき「68番礼所神恵院 69番礼所観音寺」に立ち寄ってみました。
さて、当初予定していた2日間の走行ルートの距離は約150kmですので、オプションとしては30~40km程度は追加できます。そこで昨日のうちに予定より30kmほど前倒しで走っておき、時間の貯金を作っておきました。それをどこに使うのかは…。
「紫雲出山からの景色はすばらしい」と地図に書かれていたため、余裕があれば立ち寄ってみたいと思っていたのです。つまり、昨日作った貯金は「紫雲出山」のためのものです。
地図で見る限りは「ちょこっと上れば山頂かな」と想像していましたが、「紫雲出山ヒルクライム」と呼んでいいほどの本格的なヒルクライムです。急坂に弱いブロンプトンでは非常にキツイ。途中1箇所だけ「もうムリ」というほどの勾配になっていたため、50mほど押し歩きがあったものの何とか山頂近くの駐車場に到着。
駐車場から山頂までの区間は花見客が大勢歩いているため、必然的に押し歩きとなります。ここでもちょうど「桜まつり」が開催されていて、花見客にはスナック菓子の配布がありました。ここはサービスが良いですね。朝食バイキングのお陰で空腹感はありませんが、ここで昼食タイムとして、桜餅(300円)をいただきました。
まさに絶景。ブロンプトンで滝汗になりながら上ってきた甲斐があります。時間を忘れて、この景色を見ながらまったり過ごす人達が多いのも頷けますね。
ところで「桜まつり」ですが、残念ながら肝心の桜は全く開花していません。標高が300m程度でも平野部とは随分違うようです。
掲示されている山頂マップを見るとハイキングコースを進めば灯台に辿りつけるらしいので、どうせならそちらにするかと階段を下り、石畳みを押し歩き、登山道のような道を突き進み、ひたすら階段を下る。「まてよ、まさか、ずっと階段なのか??」と嫌な予感。山頂から300mほど下ったところで滝汗で休憩しているハイキング(登山?)客にこの先がどうなっているのか聞いてみると「ずっとこんな感じですよ」と予感的中の回答をいただくことに。このまま突き進むべきか戻るべきか…。
「勇気ある撤退」ということにして、下ってきた階段をブロンプトンを抱えて上ることに…
「四国の道」って登山道も含めているとは予想外でした。ヒルクライムコースを素直に下っていたらつまらない労力も時間も費やさずに済んだのに残念。ここでの大幅なタイムロスのため、岬の先端にいくのを諦め、さらに立ち寄りポイントを1箇所削ることにしました。
浦島太郎。龍宮城から戻るころには既にお爺さんになっていたのかも。
「桃陵公園」は市民の憩いの場という雰囲気。桜が無ければ立ち寄ることもないかな。
そして前回の遠征で立ち寄った「亀山公園」は、ちょうど桜が満開になっていて、大勢の花見客が訪れていてちょっと落ち着きがない雰囲気。
「石垣の美」と桜。
ブロンプトンを押し上げるように天守閣に向かう道を進み、「見返り坂」で記念写真。前回訪問時は、ここでどこかの運動部がトレーニングをしていました。
「丸亀城」の桜も満開。四国遠征ファイナルの桜サイクリングは、タイミングよく満開の桜を見ることができて大満足です。
最後に、丸亀城と記念写真を撮ってミッションコンプリート。
16時35分、坂出駅到着。ざっくりとしたスケジュールでしたが、帳尻合わせが上手くいって、予定通りの時刻にゴール。
二日目の走行距離は100.97km、高度上昇値は1002mでした。
四国遠征はこれにて完了ですが、オプションの「小豆島」には来年の桜の開花時期に訪問予定です。
交通費
名鉄 新安城駅-中部国際空港 1100円
ANA 名古屋(中部)(08:40) – 松山(09:45) 旅割28B 12,600円
伊予土居駅-伊予西条駅 540円
伊予西条駅-伊予土居駅 540円
JR 坂出駅-三河安城駅 12,170円
宿泊費 5,420円