ブロンプトンの旅の日本一周編で走ったルートマップ
「行ってみたい場所にちょうど良い季節に行く」という進め方をしたため、複雑なルートになりました。
宮城と岩手の走行レポート
・あえて今「東北震災復興ツーリズム 石巻編」 2013年11月
・夏草や兵どもが夢の跡「一関~平泉~花巻」 2013年11月
・宮沢賢治の故郷と北上市の桜と鬼「花巻空港~横手」 2014年5月
・角館の桜と田沢湖のたつこの像「横手~八幡平」 2014年5月
・八幡平の雪の回廊と石川啄木の故郷「八幡平~盛岡」 2014年5月
・三陸海岸の光と影に何を思う「盛岡~宮古~小本」 2014年5月
・絶景の陸中海岸とウミネコの聖地「小本~久慈~八戸」 2014年5月
5年前に三陸海岸の宮古市から八戸市の区間を走りましたが、石巻市から花巻市(花巻空港)を目指したため、石巻市から宮古市の区間が未走です。
そこは「いつかは走っておきたい」区間でもあるため、急きょ決まった連休を利用して走ることにしました。
スタート地点の花巻駅までのレポートは「5年ぶりの岩手&宮城の自転車旅」に掲載しました。
4月29日
2014年5月の時は花巻空港をスタートしましたが、今回は花巻駅がスタート地点になります。GW期間の休みをどうするのか会社がもう少し早く確定してくれていたらと今さらながら思いますが仕方ありません。
13時36分、花巻駅をスタート。今回の旅の5日目は猫島ハイキングを予定しているため、実質3.5日の自転車旅になります。さらに日本一周編の時は一日当たりの走行距離が多かったため、観光時間を削っていましたが、日本一周編以降は余裕をもった行程を組んで、そこそこ観光も楽しみます。
2014年5月の時も桜は少し残っていましたが、今年は桜の開花が遅かったのか十分に楽しめる雰囲気です。
残念ながら今回も川の水量が多くて「イギリス海岸」を見ることができません。
シダレ桜が綺麗に咲いているためついついブロンプトンを停めてしまいます。もともと初日は4時間程度しか使えないため、花巻から遠野までの移動だけという行程になっているため、急いで進める必要はありません。
愛知県より3週間くらい満開の時期が違うのかもしれません。
絵になりそうな構図を探すのが楽しくなりそうな岩根橋。
余裕がある行程といえども、構図探しをしている余裕はありません。道路から眺めた限りでは見当が付きましたが、激坂を下って荒れ地を掻き分けて、「たぶん、あの辺」という感じです。
ちょうどタイミングよく列車が通りました。SLを狙うならこの角度でも良いかもしれませんが、ちょっと平凡すぎますね。
道の駅「みやもり」から眺める「めがね橋」。
遠野の少し手前から自転車道があるようです。この自転車道を走れば遠野の中心エリアまで行くことができそう…
自転車道を進むと途中から見事な桜並木になりました。どこからどこまで歩くのか分かりませんが、この桜並木を見ながら散歩している人たちがいますが、結構長い距離です。
「歩く」ということはどこかに車を停めているわけですから、「ちょっと散歩」というレベルではなさそうです。
17時15分ごろに遠野市に到着。この奥の桜も綺麗そうですが、門を通ってすぐにUターン。宿はすぐ近くですが、少し寄りたいところがあるのです。
ここは鍋倉城の本丸跡です。
展望台からの眺め。
見ごろは既に過ぎていますが、まだまだ桜を楽しめますね。
4月30日
遠征二日目の天気予報は「一日中雨」になっています。
今回の「岩手&宮城」の行程を考えていた時に「もしかしたら自転車無しでいけるのでは?」と頭をよぎったことがあります。それは、路線バスを使わなくてもなんとかなるルートだからです。遠野観光のページを見るとレンタサイクルプランが書かれていたことも要因です。
雨が降り出す前に少しでも遠野観光を済ませたいところですが、8時過ぎには小雨状態。
田舎を演出してくれるバス停。土砂降りなら雨雲が通り過ぎるまでの避難所になりそうです。
意外に遠かった「山口の水車小屋」。観光のお勧めポイントになっている割には、特別な何かを感じることはありませんでした。
この辺りで本降り状態になってきました。
カッパ淵の近くの常堅時。お寺は雨でも絵になります。
カッパの頭になっている狛犬
カッパが多く住んでいて人々を驚かしたといわれている「カッパ淵」。近くの案内板に釣り道具が置かれていますが、それを使うためには「カッパ捕獲許可証」が必要です。
カッパの神を祀った小さな祠があります。祠の中に謎のお爺さんの写真があります。
「遠野ふるさと村」へ行く予定でしたが雨が酷くなってきたため、カッパ淵の近くにある「遠野伝承園」を見学することにしました。
昔の建物を集めて「こんな生活をしていました」という雰囲気です。
「あっ、梅が咲いている!」と驚きましたが、左のユスラウメは桜の時期に開花するらしいので、桜が残っている遠野では珍しいことではないようで。
南部曲がり家のひとつ「旧菊池家」。曲がり家って何だろうと思いましたが、要するに「L字型の平屋」ということのようです。
これを見ると「オレのだ」じゃなくて名前を書けよというツッコミを誰でもしますよね。
岐阜県に行くとよく見かける「つるし雛」。
遠野萌えキャラプロジェクトの伝承園担当「小烏瀬弥子(こがらせ みこ)」。他にも「道の駅遠野風の丘」「遠野ふるさと村」「たかむろ水光園」に萌えキャラがいるらしいです。
本降りの雨が止む気配が全くないため、遠野駅から釜石駅までワープしようかと遠野伝承園を散策しながら何度も迷いましたが、それでは「やっぱり自転車要らんかった」となってしまうため、「雨の峠越え」をします。
日本一周編の時の気力と体力があれば、「このくらい大丈夫!」と上っていたような峠道ですが、現在は「もう無理はしない…」とさっさと押し歩きに入ります。これがまた予想外に長いにため、本格的な上り区間の約6kmの殆どを押し歩きです。
汗だくになりながら「笛吹峠」に到着。ここからはひたすら下りですが…
とにかく寒いです。シャツを着替えて、長袖、半袖、薄いウインドブレーカー、厚いウインドブレーカー、さらにポンチョという5月とは思えない服装でひたすら下ります。
2019年ラグビーワールドカップの会場なる予定の「釜石鵜住居復興スタジアム」。
まだまだ復興には時間が掛かりそうです。
15時30分ごろに宿に入り、一時間ほど休憩。フロントで徒歩圏内で観光できる場所を聞いてみましたが、お勧めの「鉄の歴史館」は徒歩圏外。桜が残っているなら「薬師公園」がお勧めですがということだったため、丈夫な傘を借りてさっそく散策開始。
確かに桜が満開なら間違いなくお勧めスポットになりそうな場所です。
メイン通りに珍しい車が停まっていました。トヨタ創業60周年記念スペシャルモデル「トヨタ・クラシック」。
三陸鉄道釜石駅は「ラグビー」推し、JR釜石駅は「SL銀河」推しです。
左は伝統芸能の「虎舞」が描かれたマンホール蓋。右は完全復旧した釜石港です。
後編に続く。