ジテツウより負荷が高い昼のウォーキング

「運動」で減量しようとするならば必ず目にすることになるキーワード「運動強度 METs」。ざっくりと、自転車で軽く走れば「6」、そこそこ真剣に走れば「8」、ヒルクライムレベルなら「10」、散歩なら「2」、早歩きなら「3」を目安にしてきましたが、それはあまりあてにならないかもと思い始めた切っ掛けは「Fitbit Charge2」が示す消費カロリーを運動後に必ずチェックするようになったからです。

ちなみに活動内容と運動強度の対比表はこちらにあります。
→ 国立健康・栄養研究所 改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』

「運動で減量」は「どれだけカロリーを消費したか」であり、単純に「運動負荷×運動時間」となります。「痩せるなら自転車が一番良い」最大の理由は「長時間続けることができる」それだけのことです。「水泳は効率が良い」といっても「小休憩を挟みながら1日で8時間泳ぐ」をできる人は限られますが自転車なら少し慣れれば可能です。

しかしながら、「痩せるなら自転車が一番良い」が絶対なのかといえばそうでもないです。あくまでも「運動負荷×運動時間」です。

某氏の「天気が良い日限定の昼のウォーキング」だと軟弱すぎる気がしますが、全くしないよりマシかもしれないと考えて、私も「昼のウォーキング」をしたことがありましたが、その時は「ジテツウ+昼のウォーキング+夜の固定ローラー」という合わせ技だったため「昼のウォーキング」の効果が分かりませんでした。

「Fitbit Charge2」があれば、それぞれの消費カロリーが分かるため、改めて「昼のウォーキング」の検証をしていますが、これが予想外のことになっています。

その前に「同じ速度で自転車を走らせても条件が違えば運動負荷は違う」という大前提を無視して「Fitbit Charge2の値がおかしい」というベテランローディーの主張を見かけたので補足します。その人の言い分では、同じ速度で走ってもAさんの心拍数が150bpm、Bさんの心拍数が130bpmだとして、その時の消費カロリーはBさんが圧倒的に少ないというのはおかしいという主張。同一人物が同じコースを走っても、機材、服装、ポジションが違えば運動負荷は変わり、結果的に消費カロリーは変わります。ベテランローディーなら良い機材を使い、ピチピチの服装、完璧なポジションとフォーム、そして無駄のないペダリングですので、なんちゃってローディーより省エネ(低負荷)で走れて当然です。「Fitbit Charge2の値がおかしい」という前に、普段着のままママチャリをガチャ踏みでロードと時と同じ速度で走らせたときに「Fitbit Charge2」がどのような値を示すか見てもらいたいものです。間違いなく消費カロリーが多いはずです。

「昼のウォーキング」に疑問符をつけていた理由は「30分程度の散歩ではカロリーをあまり消費しない」からです。ところが「Fitbit Charge2」が示した値は…


比較のため、トレーニング区間を省略した「ジテツウ往路」のデータです。ジテツウを始めた当初は簡単に体重が減りましたが、走行ペースを維持していても現在はジテツウだけでは体重が全く減りません。その答えは「Fitbit Charge2」が教えてくれます。走るのに慣れ過ぎてジテツウレベルでは運動負荷が低すぎるのです。


こちらが「昼のウォーキング」のデータです。驚くことに運動時間は殆ど同じでも「ジテツウ往路」よりも消費カロリーが多いです。アップテンポの曲に合わせてハイペースで歩いているため、ジテツウより運動負荷が高いということです。まだ歩くのに慣れていないため無駄な動きが多いことも要因かもしれません。よって歩くのに慣れると同じペースで歩いても運動負荷が下がる可能性は大です。

「運動で減量」をやるならその運動に慣れるまでが勝負となります。慣れてしまったら違うことをやるのが良いのかもしれません。



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