プロジェクトマネジメント・サミット2002

プロジェクトマネジャという職種は、SEが仕事を通して経験を積み、年齢ともに「リーダー」を経て「マネジャ」へと個人の力量で進化していくものだと思っていたが、今回のセミナーの話を聞く限り、それは間違った認識であるようだ。

まず、SEとPM(プロジェクトマネジャ)とでは職種がまったく違うものであること。SEがSEとしての「経験」を積んだからといってPMになれない。そして一番の問題はPMになるための素質が必要であり、本人の努力では克服できない壁がいくつもあるということ。

専門書などにSEからPMへのステップアップとして
SE → Pリーダー → PM
のように書かれているが、この“→”には「専門教育」と「OJT」が必須である。決して個人の努力とか独学でカバーできる程度のものではない。

SEが経験を多く積み、個人の努力と頑張りでどんな困難な仕事もこなすようになったとしても、それはあくまでも上級SEとかエキスパートSEであって、PMにはなれないのである。

〇〇〇〇は「OJT」を期待できない。(PMが一人もいない)
せめて「専門教育」の部分を外部で学ぶ必要がある。そしてある一定レベル以上のスキルを身に付けてから、ITメーカー(富士通、NEC、IBM など)のPMクラスの人たちと何かしらの接点を持ち、PMとしてのスキルを学ぶことが重要であろう。

SEからPMへのステップアップ以前に
新入社員 → プログラマ → SE
の各ステップにおいても「専門教育」と「OJT」は必須である。

今までの〇〇〇〇のやり方では、これからの時代を乗り切ることはできない。教育方針を明確にして、中長期スケジュールを作成することが急務である。
そのためには「誰がどの時点でどのような」といった個人別の期待役割を明確にしなければならない。そして適切に経験を積ませることも重要であると思われる。


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