次世代開発フォーラム 06 Spring

毎年恒例の日経BP社主催の「次世代開発フォーラム」(4月19日)に参加した。

今年は“Web2.0”というキーワードが世の中を騒がせている関係からか「Web新時代における開発」をタイトルに置かれていたが、受講した素直な感想としては「企画倒れだな」でしょうか。

「Web2.0」が突然降って沸いたものではなく、数年前から起きている進化と変革をそれまでの「Web」との違いを示すための総称として「Web2.0」と呼んでいる。

しかし、今回のセミナーを受けた印象として、サービスやシステムを提供する側の思考が“古い”“新しい”で“Web2.0的”なのかどうかが分かれてくるように感じがした。

今回のセミナーを開催したことで日経BP社そのものが“古い”ことを露呈してしまったのは皮肉なものだ。

そして、従来の“古い”考え方で成長してきた企業は総じて守りに入っているのではと聴講者に思われたのではないのか。

ミッションクリティカルなシステムだから高信頼性を求められる。だから“Web2.0的”なものなど取り込めないという発想で良いのであろうか。ただ単に新しいものに拒否反応を起こしているのではないのか。または理解しようとしないだけではないのか。

今回のセミナーの中で唯一の“Web2.0的”な思考をしている「小川 浩 氏」のブログに、今回の件が書かれています。

締めのパネルディスカッションで、“古い”人たちに囲まれた小川氏の辛い立場が聴講していてひしひしと伝わってきた。「もっと前向きな考え方をしようぜ」と言いたかったでしょうね。(前方の席で聴講したため、顔の表情まで見えましたよ)

Webというものが、提供する側から利用する側へ主導権が移った時点で、提供する側の思考も変える必要があるのだが、それに気が付かない「提供する側」がまだ多いのも現実のようだ。


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