「貧乏暇なし」というけど実際は

世間では「貧乏暇なし」というけど、仕事となると「貧乏暇をもてあます」状態です。

会社の業績が良くないといえども十分な利益を出しているわけで、この不景気な世の中において社内利益の目標値が高すぎるだけのような気がします。ところが利益が出ているのにも関わらず、「予算カット宣言」が発動されてしまうと単純な人が多い会社ゆえに本当に全ての予算がカットされてしまいました。

それでも直接部門ならば、なんだかんだで効果が目に見えるものが多いために後だしジャンケンのように申請がされるようです。たぶん経営陣としては「利益を出すためだな」程度の確認なんでしょう。ところが間接部門は辛いです。そしてもっと辛いのはWebサイト関連です。Webで直販しているわけではないため、何をしても直接的な利益にはなりません。なりようがありません。つまり即行で“予算ゼロ”になるのはWebサイト関連です。

「予算無いけど何かやれ」

と言ってくれますが、もうねぇやることないですよ。アクセシビリティとかWeb標準とかSEOとか自力でなんとかやれることはやりました。既存のコンテンツを多少手直しする程度じゃ、やってもやらなくても変わりません。

何か新しいことを最低限の費用でやるための方法は、1ページだけでもいいから制作会社に企画・構成・デザイン・ページ制作をやってもらうことです。残りのページについては真似して作ればなんとかなります。

ところがそのための30万~40万円程度の費用すら「出せません」と却下されます。(とても良い企画があるのに哀しいです)

「だったらWebサイトではなく、消費者向けの商品説明資料を用意してよ。それを流用してページを作りますので」と1年前から依頼していてもそれすら「そんな予算は無い」と却下される始末。

現在正直言って「暇」です。やりかけの仕事を時々気が向いたら手を付ける程度で、まんま“日暮らし”状態。突発的な仕事が舞い込めば、以前とは違って“喜んで”対応してあげる自分が情けない。

ところで某販売店のサイトにまた新しいコンテンツが追加されていました。この販売店はつくづくスゴイなぁと思いますよ。客観的に見ればむちゃくちゃなサイトですが、そこは我慢して一つ一つのコンテンツをじっくり読むとほんと役に立つ情報だなと思います。ページを作っている人はその対象物が好きだからこそやれるのでしょうね。とても「仕事」ではできないレベルにあります。他の販売店も“店長”がWebサイトの制作と運営をしているところが沢山ありますが、面白いところは殆どありません。大手販売店になると企業サイトとしてやっているため、メーカー同様につまらないところばかり。

やっぱり本当に面白いところは趣味モードでやっているWebサイトなんだろうなぁと思います。たぶん某販売店については担当者が好きでやっているだろうから、Webサイトにはそれほど費用を掛けていないハズ。担当者が好きなことを好きなように作って公開しているのだから…。

「作っているもの、売っているものが好きだからこの会社に入った」という人もいれば「○○をやりたいからこの会社に入った(つまり職種)」という人もいます。私は後者です。早い話、やりたいことが合っているのならば会社は関係ないわけで、製造しているもの販売しているものには興味が無いわけです。そのような“サラリーマン”に「材料から用意しろ」というのはムリでしょ。

ps.
「業績が悪い」という理由で、社員の賞与をカット、間接部門の予算を大幅にカット、仕入れ業者には○%ダウン価格で納品を要求(またか!)、などなどいかにも「ピンチだぞ」という雰囲気を漂わせています。ところが中小企業とはいえ、社内利益が10億円近くあります。未来投資費もそれほど計上されていないみたいですが、なんか変ですよね。期首に立てた目標値よりも低いというだけで、社員のモチベーションを下げるような発言と処遇ばかりするとは…


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