紅葉の山越えと芭蕉が愛した山寺(立石寺)

2013年11月5日

東北遠征第四弾の3日目は“残された宿題”のための1日となります。残された宿題とは「山寺(立石寺)」を散策することですが、会津若松から山寺まで列車で移動する場合は「会津若松→郡山→仙台→山寺」のように乗り継いで、新幹線を利用しても3時間から3時間30分も要します。さらに1泊分くらいの運賃が掛かります。山寺だけのためにそれだけの時間と費用を掛けるのは「ブロンプトンの旅」の趣旨から外れます。

そこで、景色を楽しみながら喜多方から米沢まで移動して、米沢から山寺まで輪行というプランを立てました。オプションを追加して「喜多方~米沢」の区間距離は70kmで、米沢駅到着のタイムリミットは10時30分。


20131105喜多方~米沢


宿を6時5分ごろにスタート。昨日、喜多方に到着した時は既に暗くなっていたため、改めて喜多方の町並みを散策します。


見所ポイントを周った後、喜多方から米沢を目指して北上しますが、少しばかり立ち寄りポイントがあります。


朝陽に照された磐梯山は、印象的な風景を演出してくれています。


最初の立ち寄りポイントの「赤レンガ集落」、建物が見るだけでも有料で、当然ながら営業時間外ということで見学不可。


次の立ち寄りポイントは「杉山の蔵」。


目の前の山を越えると米沢ですが、実は途中で忘れ物に気が付いて宿に引き返しています。7時30分、宿をリスタート。3時間以内で米沢駅に辿り着く必要があるため、朝から焦ります。


道沿いに気になる建物が現れたため、少し寄り道。廃止された日中線の旧熱塩駅舎を「日中線記念館」として保存しているようです。「喜多方駅~熱塩駅」の区間が日中線ですので、仮に日中線が残っていても喜多方から米沢へ行くことができるというわけではないようです。


保存状態が良い「国鉄キ100形貨車(単線用ラッセル式除雪車)」


えっちらおっちらひたすら上ると見事な紅葉が目の前に現れ、「東北の紅葉は綺麗だな~」と今日も妙に感動を覚えます。


素晴らしい風景がひたすら続きます。“残された宿題”のために無理やり組み込んだ行程ですが、まさに結果オーライといったところでしょうか。


工事区間は歩道走行になりますが、そのことで谷側の景色を拝みながら走ることができるのですから、巡りあわせが良いのかも。


「紅葉サイクリングを楽しみたいのなら東北」、そのように思える紅葉ロードですね。


全長4000mのトンネルが福島県と山形県の県境になっています。トンネルを過ぎれば米沢まで下りがひたすら続きます。


とても快適な道ですが、急いで進むのがもったいなく感じて、何度も停車して写真を撮ってしまいます。


4月の遠征で立ち寄った上杉神社に到着。


謙信公。

忘れ物のせいで時間との闘いになった区間でしたが、日頃のトレーニングの成果を発揮して、予定通り進行中。やはり、今日のような予定外の事態が発生した時、それをリカバリーさせるためには脚力が必要です。以前ならば、この後のスケジュールを組み直すことになっていたでしょう。


米沢駅から山寺駅まで輪行。春の遠征では時間切れで入山できなかった「山寺(立石寺)」を散策します。


「こんにゃく団子」旨し。


3連休後の平日にも関わらず団体客が結構多いようです。


平日のお寺ですから観光客の年齢層が高いのは当然でしょうか。


奥の院を目指して階段をサクサク上っててきます。ここも紅葉が綺麗ですね。


有名な風景です。芭蕉の句「閑さや岩にしみ入る蝉の声(しずかさや いわにしみいる せみのこえ)」。


ここの雪景色も観てみたいものですが、自転車で雪国を訪問するのは難しそうです。


時間を気にして急いで観光するような場所ではないため、前回の遠征で時間切れで入山できなかったことは、結果的に良かったのかもしれません。


山寺の駅前の食事処で昼食タイム。「芋煮」旨し。この後は松島駅まで列車移動。


4月の遠征のゴール地点であった松島駅を15時34分ごろにスタート。ここからが東北遠征第四弾の後半になります。


時刻は午後4時前なのにすでに夕陽が。。。ふと振り向くと、見知らぬお爺さんに背後をとられていて一瞬ドキッとさせられました。震災で家族を亡くされたお爺さんの生の声を聞くと、ここが震災の被害地であることを実感。(求めていないのに一方的に身の上話をされるというのは…)

奥松島から石巻に向けて海岸は復旧工事中で、ダンプの往来が非常に多く、海沿いの道路を自転車で走るのは気が引けます。


日が暮れた17時頃に宿に到着。本日宿泊の妙に真新しい宿は、場所的に復興作業の土建屋さんたちの宿のようです。私を除けば観光客ぽい人は誰も居ません。コインランドリーの台数がやたらと多いのも納得です。ローコストなシンプルな平屋建てのホテルで、やたらと広い駐車場。食堂のオバチャンの挨拶は「いらっしゃいませ」じゃなくて「おかえりなさい」。カレーライスはお替わり自由ということで3杯目突入。




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