2013年11月4日
奥の細道と八重の桜「那須塩原~白河」の続きです。
東北遠征第四弾の初日と二日目は会津若松までの繋ぎの区間みたいなものですが、それでは面白みに欠けるため初日、二日目ともにオプションを用意しました。二日目の目玉は「大内宿」ですが、それが“おまけ”に感じられるほどの素晴らしい景色の中を走ることになるのです。
第四弾は第一弾のスタート地点だった会津若松までの繋ぎの区間、そしてゴール地点だった松島から先に進み、花巻がゴール。第五弾で花巻から先を進み、八戸から北海道へ渡ります。
宿の朝食バイキングをガッツリと2食分いただき、サービスで配布された朝刊の「楽天 初の日本一」をじっくり読んだりして、のんびりと準備。
そして宿を7時35分ごろにスタート。今日は山越えで会津若松へ向かいます。まさに「紅葉サイクリング」にふさわしいコース。実は1本隣の国道289号を走る予定でしたが、甲子トンネルを自転車で通るには危険のように思えたため、福島県道37号白河羽鳥線(白河羽鳥レイクライン)を走ることにしたのです。
ドライブ目的で無ければ白河羽鳥レイクラインを利用する人は少ないのか、景色を眺めながらのんびり気分でサイクリングを楽しめます。
全く期待せずに単なる迂回路のつもりで選んだルートだけに、このような景色の中を走ることができて得した気分。
今日も急ぐ必要は無いため、公園のようなところにあった「やすらぎ橋」を渡ってみます。
まさにドンピシャのタイミングだったようで紅葉がとても綺麗です。愛知県ではなかなか見ることができない景色です。
どこまでもどこまでも続く紅葉ロード。
この羽鳥湖まで結構キツイ上りが続きましたが、紅葉を見ながらのんびり走ってきたため、全てが許せます。そんな気分。
羽鳥湖を過ぎると川沿いにひたすら下りますが正直言って「寒い」です。
「塔のへつり」に到着。このような風景を作り出す自然の力は偉大です。
あの橋を渡ると、浸食されて削られた岩石の通路を通ることができるようですが、私はこの風景が見たかっただけですので、散策は省略。
「へつり」とは会津方言で、危険な崖を意味するとのこと。
それぞれの岩には名前が付けられています。
→ 下郷町観光協会 塔のへつり
会津若松を起点に観光をするのならば、列車で「塔のへつり」に訪れるのが便利かもしれませんね。道路わきから「塔のへつり駅」を覗いてみると、ホームに大勢の人が集まっていたため、そろそろ列車が到着するのでしょうか。往路で「もしかしたら」と閃いた撮影ポイントがあったため、そこでカメラを構えて待っていると。。。
汽笛を鳴らしながら「お座トロ展望列車会津浪漫号」がやってきました。列車はこの鉄橋のところで1分ほど停車して観光客に素晴らしい景色を見せているようです。ということで、慌てることなくじっくりと列車撮影も可能というわけです。観光目的でこの列車に乗車するのならば、お座敷、トロッコ、展望車両の三両編成のどの席を予約するのか、それも楽しい悩みかもしれませんね。
小雨がぱらつく中、えっちらおっちら急坂を上り続けて、やってきました「大内宿」。ブロンプトンの旅で日本中の宿場町に立ち寄ってきましたが、妻籠宿、奈良井宿に匹敵する規模の「旧街道の宿場町」というジャンルの観光地です。観光客が多すぎるので「旧街道の宿場町」という雰囲気を楽しみたい人には不向きかもしれません。
「今年も美人が多い大内宿」の意味するものは何でしょうか。住んでいる人が美人なのか、ここに遊びに来る人が美人なのか。。。テレビ番組の取材なのか「兵藤ゆき」が大勢のスタッフと歩いていたので撮影したけど、肖像権絡みがあるのでボツです。
定番のビューポイント。「宿場町訪問」もコンプリートネタのひとつですので、「大内宿」に立ち寄ったことでメジャーどころの宿場町をコンプリートしたことになりそうです。
湖ではなく「大内ダム」。今日の上りはここで終わりです。白河からの距離は60kmですが、1000m以上は上ってきたので結構疲れました。この辺りの標高は800mを越えていることもあり、紅葉が見ごろになっています。
気温は6℃。寒いわけです。
「うわ~これはすごい!」と素直に感動できる素晴らしい景色が延々と続き、一気に下ってしまってはもったいないと思えたため、何度も停車して撮影タイム。今月は私の誕生月、自分への素晴らしいプレゼントになりました。
今日のコースの紅葉はとても素晴らしく、“自転車旅”だからこそ感動も大きいのかもしれませんが、50年近く生きてきて一番感動した紅葉でした。
会津若松の「鶴ヶ城」に到着。これで4月の遠征ルートに接続完了です。繋ぎの区間という消化試合みたいな雰囲気で考えていましたが、ちょうど良い季節だったこともあり、いつまでも記憶に残る自転車旅となりました。
「鶴ヶ城」を背景に記念写真。
ちょっと寒さを感じますが限定品の「八重たんの桜ソフトクリーム」をいただきます。
新島八重にちなんだマスコットキャラクター「八重たん」のぬいぐるみは4月の遠征で購入済みです。もちろん、直江兼続マスコットキャラクター「かねたん」も。
鶴ヶ城の紅葉も見頃です。まだ時間に余裕があるため、今回は町並み散策も楽しみます。
会津若松の七日町にあった「清水屋旅館」は大東銀行会津支店になっています。吉田松陰や土方歳三、そして新島八重が泊まったことがある「清水屋旅館」は純和風の風情がある宿だったらしいのですが、当時のものは何も残っていないようです。
野口英世青春通りにある「野口秀世青春館(旧会洋医院)」。
ぐるっと一通り周って本日のゴールとなる会津若松駅に到着。
今回の遠征が、まずは4月の遠征ルートに接続して、そして4月の遠征のゴール地点から再開するという企画ならば、今日のうちに会津若松から仙台へ移動して、明日の朝一で松島へ移動、そして石巻を目指してスタートとなりますが、“残された宿題”のために1日使います。
ということで、今回は会津若松駅から喜多方駅まで列車で移動。
喜多方駅に到着時点で既に日が落ち、喜多方ラーメンを求めて、喜多方市内をしばし彷徨うことになります。いかにも観光客向けという店ではなく、地元の人が通いそうな店が良いのです。そして、ようやく営業していそうな店を発見すると、閉店間際で、まさにのれんをしまうところでした。
前回は食べることができなかった「喜多方ラーメン」。もちろん大盛りを注文。これも“残された宿題”のひとつではありますが、このために1日余分に使うスケジュールを組んだわけではありません。