あえて今「東北震災復興ツーリズム 石巻編」

2013年11月6日

ニュース番組などで流される映像で「知った気になる」のではなく、現地に赴き、目の前の光景を自分の目で見て、現実を知ることも大切です。

しかし、傍からすれば、ただの遊びにしかすぎない「自転車旅」で立ち寄っていいのだろうかと悩みました。現実から目を背けるために避けて通ることは簡単なことですが、“あえて今”だからこそ震災の地「石巻」に立ち寄ることにしました。


20131106/07東松島~一関~花巻 225.8km(1152m)


土建屋向けの宿にしてはシンプルな朝食です。


今朝は6時50分ごろに宿をスタート。高台にある日和山公園に立ち寄ります。昨日のおじいさんの話が原因なのかあまり眠ることができず体調不良。


震災の被害が大きかった石巻の復興は、少しずつですが進んでいるようです。


しかし、全てが流されてしまった海に面しているこちらを見ると、被害の大きさを実感させられます。


芭蕉も立ち寄った石巻。この光景を芭蕉が見たらどのような句を詠むのでしょうか。


合掌。ご冥福を祈ります。


あの津波に流されずにポツンと1棟だけ残った住宅。この光景に妙な怖さを感じます。


震災の傷跡が深く残る石巻。ニュース番組の映像ではなく、“あえて今”、現地で自分の目で見ることも必要です。


仮設住宅が並ぶ地区を通り、2013年11月3日から営業を再開したサン・ファン館に立ち寄ってみましたが、営業時間まで1時間待ちのため先に進みます。


いち早く営業を再開した「石ノ森漫画館」に立ち寄ります。しかし、館内は撮影禁止のため、さっさと一通り見物して撤収。懐かしいヒーローがてんこ盛りですから、じっくり見ていたら2時間コースかもしれません。


JR石巻駅から石ノ森萬画館までの商店街の道路は「石巻マンガロード」と命名されており、石ノ森作品のキャラクターのモニュメントがあちこちに設置されています。モニュメントのコンプリートを目指して商店街を散策。写真は「星の子チョビン」ですが、懐かしさで思わず感動すら覚えます。


ゴレンジャーの「赤レンジャー」。懐かしのキャラクターの等身大モニュメントを目の前にすると妙にテンションアップ。


これは? 「シージェッター海斗」って何? どうやら宮城県石巻市のローカルヒーローらしいです。石ノ森漫画館に設置されているものと合わせて2体あります。


この変身ポーズは「仮面ライダー1号」ですね。


JR石巻駅の構内の記念写真ポイント。仮面ライダー1号、サイボーグ009、003、001。さらにコンプリート目指して散策を続けますが、どうしても見つけることができなかったのがキカイダー。あるべき場所を念入りに調べても見つかりません。ダメ元で駅員さんに聞いてみると、場所が変わっていました。


どうやら「シージェッター海斗」と「キカイダー」は津波で流されてしまい、「キカイダー」は石巻まちなか復興マルシェに移設されています。これで19体+1体全てコンプリートです。


仮に観光目的であったとしても石巻に訪れることも復興支援のひとつです。そう、“あえて今”なのです。石巻市北部にも数多くの仮設住宅があり、石巻も震災の町であることを心の奥深くまで印象に残りました。


さて、石巻から一関を目指して北上しますが、このような川沿いに自転車道があったため、安心、安全に進むことができるかと期待しましたが、残念ながら途中からは復興作業のダンプカーの往来が激しい道を走ることになってしまいます。


心身ともに疲労を感じながら「登米」に到着。気分転換にのんびりと武家屋敷跡を散策します。


武家屋敷の中で唯一公開されている「旧鈴木家住宅」。実は団子や抹茶が楽しめる甘味処になっています。


国の重要文化財「旧登米高等尋常小学校校舎」

明治二十一年(1888)の建築で、山添喜三郎建築技師の設計による和洋折衷の意匠です。100年を経た今日まで寸分の狂いも生じないため、建築界の話題となりました。明治期の洋風建築として名高く、国の重要文化財に指定されており、教科書などを展示する「教育資料館」として1989年に保存修復作業が行われ復元され、一般に公開されています。

川沿いをさらに北上して、紅葉ポイントに立ち寄り、気仙沼街道(国道284号)を西へ向かうコースを予定していましたが、ダンプの往来があまりにも多くて、とてもサイクリング気分とはいきません。本日の宿を目的地にしてソニーのナビでルート検索して、一関街道(国道342号)を走ってみると、ダンプが全く走っていません。


気分良く都道府県47番目の地「岩手県」に突入。


芭蕉さんもここを通ったようです。ここまで来ると奥の細道を完全トレースしたくなってきますが、まずは「日本一周」です。


ルート変更にともない、1箇所パスしたことで時間に余裕ができてしまいました。宿に入るには早すぎるため、明日の予定の前倒しで「厳美渓」に立ち寄ります。


一関の紅葉スポット「厳美渓」は、紅葉狩りというよりは全長2kmの渓谷美を眺めながらハイキングを楽しむ場所のようです。フルコースを歩くと約70分も掛かるため、入り口周辺をぶらぶらと散歩。渓谷の休憩場と対岸の店がワイヤーロープで繋がれていて、これは何だろうなと思っていたら、何やら対岸の店からロープにぶら下がった籠がやってきます。「郭公だんご(かっこうだんご)」と呼ばれているものらしく、注文すると団子が対岸の店から空中配達されるシステムのようです。


暗くなる前に宿に到着。今夜は海鮮丼です。




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